2013年5月9日木曜日

日本式経営方式

全体的に景気停滞だった2012年で、アジアで一番の成長を記録した国はどこだと思いますか?

こたえは・・・・・

モンゴル!!

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 モンゴルというとみなさんはこんな風景を思いうかべるのではないでしょうか?

しかし、モンゴルの2012年の実質成長率は12.28%!

Ulan Batorアジアトップであり、2013年は17.5%の成長を見込んでいます。

南ゴビ砂漠で炭鉱や金鉱の大規模開発が間もなくスタートするのに合わせて急ピッチでインフラ整備が整えられていることが最大の原因とされています。

右の写真は首都ウランバートルの広場の写真です。
道路はきれいに舗装され、写真の奥には商業ビルが並んでいるのが見て取れると思います。

アジア全体的に停滞期と言われた2012年ですが、それでも5%以上の実質経済成長を遂げたのは40カ国あるうちで14カ国にも上ります。
(IMFのHPで詳細データを確認いただけます⇒ http://www.imf.org/external/ns/cs.aspx?id=28



4月末にIMFが発表したアジアの2013年の成長予測では2012年から0.45%増加した5.75%になるとしました。
(IMFの報告書はこちら⇒http://www.imf.org/external/pubs/ft/reo/2013/APD/eng/areo0413.htm)

 いつくかのリスクを伴うとしながらも好調な見通しになった背景には
・失業率が低下していること
・中国の信頼が急回復していること
・日本が財政出動していること
・域内の順調な国内需要の継続
があげられています。

アジアをさらに地域に分けてみると東アジアは7.1%成長、ASEAN各国は5.5% 、全体的に足を引っ張っていると見られている南アジア地域も2013年ではインドが5.7%の成長を見込んでいます。

アジア地域では消費者の購買力もここ近年で急増し、政治情勢も安定化してきました。
そうとなればより一層の日本企業の進出が考えられますね。

ところで、仮にあなたの会社が海外進出するとき、経営方式はどうしますか?
完璧に現地のやり方に任せますか? それとも日本式をそのままもっていきますか?

アジア諸国が近年の成長を手に入れられた背景には
欧米の経営ノウハウ、日本の経営ノウハウそしてそれを自国に合うようにアレンジしてきたからだといわれています。

ではみなさんが慣れ親しんできた日本式経営のどの部分が成功し、どこが失敗するのでしょうか?

当社では成功アジア企業のビジネスモデルを解剖するセミナーを企画しました。

海外進出で成功するために必須な情報を授ける3時間となりますので、みなさんどうぞ参加ください。
5月22日(水)午後1時00分~午後4時00分
 成功アジア企業のビジネスモデルを解剖する
~日本的経営はどこで成功し、どこで間違えたのか~

講師:増田辰弘先生
 http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/250931om.html


ちなみに、アジアで一番の成長国であるモンゴルですが、韓国資本がかなりの割合だそうです・・・・

2013年5月7日火曜日

女性の社会進出

ゴールデンウィークいかがおすごしでしたか?

旅行に行かれた方は多いのではないでしょうか?
今年は国内旅行が好調だったようですね。
この期間に合わせて様々なイベントが開かれるので、それに参加した方も多いのではないでしょうか?

ところで、それらに家族や友人等のグループで参加された方、
その旅行でもイベントでも場所や日時、内容などの重要事項は男性・女性どちらが決定権を持っていましたか?

女性の社会進出は近年多くの場面で注目されていますが、
JALやパナソニックで初の女性取締役就任が6月の株主総会で正式決定されるそうです。
すでに伊藤忠や東電などでは4月1日付けで女性執行役員が就任するなど
ますます女性が権力を持ち活躍の場を広げる時代になってきました。

男女雇用機会均等法が1972年に施行されてから今年で41年目。
女性首相の誕生!・・・・ といったことはまだまだ日本では起こりそうにないですが、
経済界では多いに活躍できるような環境が整ってきました。
当社でも最近は女性の受講者が増え、その勢いを肌で感じています。
日本経済の再興・復興のために男女の垣根なく有能な人がめまぐるしく変わっていく世界でさらにもっと活躍できることも望むばかりです。

さて、日本は大型連休期間でしたが、その間も世界経済は動いています。
どんなことがおきていたのか、みてみましょう。
(今回もトップニュースになったような出来事は省いていきますよ!)

UAE・ドバイ、トルコ・イスタンブールで金需要急増、現物確保の際のプレミアムがここ数年で例のない高水準へ
トルコと中東の宝飾品や金の延べ棒、金貨の消費者需要は昨年世界の約9.4%を占めたそうです。

サントリー、中国ビール事業強化へ合弁会社設立
サントリーが中国ビール大手の青島ビールと中国でのビールの生産販売を手掛ける現地企業2社を設立することで合意したそうです。サントリーブランドを上海市と江蘇省のエリアに特化してビール事業を強化するのが目的とのことです。

三菱重工、仏・アルバ社とトルコ原発受注へ
トルコ黒海沿岸シノップにトルコ2番目の原子力発電所を建設する案件で、福島の事件以降日本にとって初めての220億ドルの大規模原発関連受注になります。
すでに安倍首相とトルコ・エルドアン首相はアンカラで会談し、原子力協定に合意しています。

インド中銀、政策金利を0.25%幅引き下げ、年7.25%へ、インフレ警戒
3日に行われた金融政策決定会合で1月の会合から3回連続で景気てこ入れのための利下げがインド準備銀行によって決定されました。インドでは経済停滞の中でインフレが収まっておらず、この日の声明でも「インフレ再燃のリスク」が指摘されていました。

パナソニック、タタグループと自動車関連分野で業務提携へ
2015年度にインドでの売り上げ高を現在の3倍である40億ドルへの成長を目指すパナソニックではインドの最大財閥のタタグループと自動車関連分野で業務提携することで合意しました。
パナソニックは環境分野やセキュリティー分野ではリライアンスグループと業務提携をしておりインド市場で活躍しています。

NISA(日本版少額投資非課税制度)、公社債や公債投資信託も対象商品へ
そのほか一人の投資家が複数アカウントを持つことも容認される見通しです。

日本・ASEAN、金融協力強化合意
3日にインドのニューデリーで開かれた初の財務省・中銀総裁会議で金融協力を強化することで合意。
日本企業の現地通貨調達支援や金融危機の際に各国が資金を融通できるシステムなどが強化されるそうです。

レノボによるIBM低価格サーバー事業買収交渉断裂
IBMの低価格サーバーは企業のデータセンターで使用されているそうです。

三菱商事、丸紅、住友商事 ヤンゴン近郊に事業組合設立へ
ヤンゴン近郊のティワラ経済特区(SEZ)に工業団地の事業化調査や環境調査を行うための事業組合を3社が均等出資で設立することで合意。
ティワラ経済特区はヤンゴン中心地から東南23キロに位置し、約2400ヘクタール内に工業や商業施設が建設される大型プロジェクトになる模様です。

バングラデシュ、欧米衣料メーカーに工場の安全性約束
約400人の死亡が確認されたバングラデシュ首都ダッカ近郊で起こった縫製工場の爆発事故に関して、同国の繊維業界代表が欧米衣料メーカーと会談し、工場の安全性を約束するとともにバングラデシュから生産拠点移さないことを訴えました。
ちなみに衣料産業はバングラデシュ輸出全体の80%を担っています。

富士通、マイコンとアナログの設計開発部門を173億円で売却
不振が続く半導体事業再編の一環として米・スパンショングループの日本法人に売却するそうです。

スロベニア国債、投機的等級へ格下げ(ムーディーズ)
理由は銀行部門の問題、政府バランスシートの悪化、資金調達見込みの不透明性があげられています。スロベニアといえば、次に欧州各国に救済要求をするのでは?とみられている国。。。ユーロ圏はどうなるのでしょうか?

ECB当局、「マイナス金利の早期実施の可能性は低い」
ドラギECB総裁が中銀預金金利をマイナスに引き下げることに対し、技術的には用意が整っていると発言したのを受け、市場でユーロが下落し、独連邦債先物が買われたことを受けて、ECB当局がマイナス金利への引き下げはユーロ圏経済をテコ入れする手段の一つにすぎず、早期の実施の可能性は低いと翌日に発表しています。

仏大統領府、財源ねん出のためエリゼ宮所蔵の高級ワイン1200本を競売へ
ワイン競売の売上高は25万ユーロに達すると予測され、歴代大統領が晩餐会等で出した銘柄も含むそうです。ヨーロッパではポルトガルも財政改善のために公務員の定年年齢の1歳引き上げと勤務時間の1時間延長で2015年までに48億ユーロの歳出削減を目指しています。
財源確保のための手段がワインの競売だなんて、フランスらしいですね!
(ちなみにイギリスでも政府所有ワインの競売が行われたことがありますよ)

いかがだったでしょうか?
今週も頑張っていきましょう!

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