2013年3月1日金曜日

本屋さん

ビジネスマンの方の多くは自身の能力アップのためだったり、資格試験のためだったり、一般教養のためなど様々な理由から日ごろから本を持ち歩いている方も多いと思いますが、
みなさんは本をどこで買われていますか?

書店でしょうか?アマゾンなどのネットページからでしょうか?

日本では最近カフェ一体型のものや座り心地のよいふかふかのイスで呼んで気にいってから買うというような先進的なサービスが人気を博してしていますね。
活字離れが進んでいる上に最近ではKINDLEやiPadなどの端末で読める電子書籍も登場し、話題を呼んでいることに危機感を感じた書店側の努力だと言われています。
(個人的には電子媒体で呼んでも内容が頭に入ってこないので活字のものの方が好きなのですが、みなさんはどうでしょうか?)

みなさんはどういう書店だと行ってみたくなりますか?

探している本が必ず見つかるような、品ぞろえが良いことはもちろん条件の一つだと思いますが、外観や内装はどうでしょうか?
特に建築やデザインが好きな方はそこも重要ポイントではないのかな?と思っていますが・・・



残念ながらこれは日本の本屋さんではないのですが、

ポルトガルにあるLivraria Lelloという本屋さんです。








まるで映画『ハリーポッター』に出てくるホグワーツ城の図書館みたいです。



続いてはこちら。
 アルゼンチンのブエノスアイレスにある
El Ateneo Grand Splendidという本屋さん。


もともと劇場だった施設をそのまま使っているそうです。

圧巻の眺めでしょうね・・・なんだか中にいるだけで頭がよくなりそうです・・・・


もともとステージだったところはカフェとして利用できるようになっているとのことです。





元々の建物を生かした本屋さんは他にもあります。

これはオランダにある聖ドミニコ教会を利用して造られた本屋さん。
(日本的に言うと、神社やお寺を利用して本屋さんを造りました。 という感じになるんでしょうか?)





ゴシック様式のつくりがすごくきれいですね。

他にもロンドンでは18世紀に造られた本屋さんがまだ営業していたり、カフェレストランと一体になっている本屋さんがあったりと、世界に目を向けてみると面白い本屋さんがほんとにたくさんあります。

歴史的なものだけでなく、本屋は室内という常識を打ち破ったテラス式の本屋さんだってあります。
植物が本屋さん内に生い茂っているものだってあります。

どうでしょう?みなさんが持っている本屋さんのイメージが少しは揺らいだでしょうか?
こんなユニークな本屋さんが増えると、本屋さんに通いたくもなるのではないでしょうか?

品ぞろえが良いという機能性も大事ですが、見た目も大事ですね!
春の旅行やゴールデンウェークのお出かけ先はお決まりですか?
出かけ先のユニークそうなお店に入ってみるのも面白いと思いますよ!

電子書籍やIT化ばかりが叫ばれ、最近では小学校でのタブレット仕様が注目されるなどしていますが、古き良き文化である書籍にも頑張ってほしいですね。
日本にももっとユニークな本屋さんが多くなり、本と触れ合う機会が多くなればなと思います。

みなさんも今週土日は最近話題の本屋カフェに行って本を読みながらリラックスしてみませんか?
もしかしたら人生を変える一冊に出会えるかもしれませんよ。



2013年2月28日木曜日

移転価格税制

日本で移転価格税制が行われ始めたのは1987年。

当初は日本に進出してきた外国法人がターゲットでした。しかし、その後コストカットを目的として日本企業が海外に子会社、生産拠点を移すなどの動きもあり、現在では日本企業と関連企業の取引の取り締まりがメインに置かれています。
近年では税制対策としてタックスヘイブン地に本社機能の一部移転やチャイナリスクを嫌って生産拠点を中国から他のアジア諸国に移す動きも活発になっています。

取引がグローバル化し、多くの企業が越境ビジネスをこなしていると思いますが、その際に気をつける必要があるのが税務の問題。
日本に限らず万国共通で税徴収で得たお金はその国を回す資金になるので、取るべきものはしっかり取ろうと徴収をしっかりとします。
日本国外のある会社と取引するとき、その会社は大分すると2つのタイプに分けられると思います。
その2つというのが国外関連会社とそれ以外。
国外関連会社とは 
親会社・子会社の関係のように50%以上の株式を保有している
姉妹会社のように親会社が同じ
実質的な支配権を持っている
の3つの特徴が挙げられます。
これに当てはまらないのが それ以外 のタイプですね。

なぜ、このように分けて考える必要があるかというと・・・・・
想像するのに容易いと思いますが、国外関連会社の場合には取引額が通常のものと変わってくる場合があります。かなり親密な関係を利用して所得を移転させることも簡単です。

それを阻止するためにあるのがこの移転価格制度。
関連者間で行われる取引の価格が、第3者間で行われる場合の金額(独立企業間価格)がベースになっているかを取り締まる制度です。
移転価格に対する調査は2年以上の長期間になることも多く、また税務当局には過去6年分まで遡って調査・請求する権利が認められています。
過去のものまで遡って請求されることが皆さんがニュースでこれ関連の事件を見るときに100億円をゆうに超す巨額な請求になっていることにもつながっています。(もちろん一部の大企業、大プロジェクトの時しか大々的に報道されないということもあるのですが。。。)

大企業だけが調査の対象になる、規模のでかいビジネスしか調査されない

と思われがちですが、過去10年間でほぼ大企業、大型案件は一巡しており、調査の目は中堅企業に向けられてきています。
(過去五年間分を遡って160億円余りの申告漏れが発覚し、約80億円を追加徴収された日本ガイシのニュースURLになります⇒http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0901G_Z00C12A5CR0000/

ここで徴収されたお金は政府の財源である税収になるので、もちろん税務当局の担当官も必死になって探すわけです。ここで朗報なのが、この移転価格制度ではキーポイントとなる‘‘独立企業間価格’’の言い分が当局側と企業側で食い違う事が多く、企業側が決定に対して異議申し立てをすることも多々あり、認められるケースもあります。
(例として武田製薬に対する追徴課税処分取り消しニュースのURLを貼り付けますね⇒

日本でこの制度が始まって20年あまり、その間に日本経済は多くな構造改革があり、
多くの企業が海外に関連会社を持つようになりました。
大企業にしか適用されないと思われていた移転価格税制も、中堅会社にまでそのターゲット層を広げてきています。

みなさんの会社は大丈夫でしょうか?
ニュース記事になって会社の信用度がガクっと下がってしまわないように、この機会に現状把握、対策を考えてみませんか?

当社では移転価格税制関連のセミナーを3月上旬で2つほど用意しています。

移転価格調査でモメる「帰属」の考え方と対策実務
            ~国際移転の効果、ロケーション・セービングをめぐって~
3月7日(木)午後3時00分~午後6時00分 
講師:萩谷 忠先生


『移転価格税務調査・課税』の具体的事例とその対応法
           ~調査ステップ、取引形態別課税事例、調査に備えた事前準備~
3月15日(金)午後1時00分~午後5時00分
講師:田島宏一先生

どうぞ、都合がよい会にご参加ください!

2013年2月27日水曜日

プロジェクトの良し悪しで融資判断!

3.11以降、電子力発電が見直されている日本。
福島事故の影響で、少しの不具合や地下断層のちょっとした動きにも敏感に反応するようになりました。そうしたことやエコへの配慮から、より安全な再生可能エネルギーの活用や開発が進められています。

再生可能エネルギーの活用は世界的な動きです。先進国だけのものというわけでもありません。
しかし、再生可能エネルギーはもちろんメリットだけではありません。
(むしろメリットしかなかったら、みんなこぞって取り入れますよね。)

電気代が割高になるのです。

先日、値上げばかりする電気代が生活を圧迫したことで政府へのデモが続くブルガリアで、ついにそれを理由に内閣総辞職にまで発展してしまいました。

ブルガリアでは値上がりが止まらない電気料金に不満を抱く市民による大規模なデモが2月上旬から続いていました。
これまで長期間にわたって財政が安定的で健全だったブルガリアでは10万人規模のデモはここ10年間で一度もなかったそうです。
(日本だとデモ自体が珍しいのですが、ストライキやデモがヨーロッパでは日常的に発生するのです。)

これは、ブルガリア政府が再生可能エネルギーによる発電を10%にしようという目標を設定したために、電気代が高騰したことに起因します。なんと去年夏には13%も値上げされたのに、いまだにその値上げが止まらないそうです。冬場は暖房を多用するために電気代が市民の生活を圧迫したのです。
(ブルガリアは冬は寒く、夏が熱い国で-45℃~45℃と1年の気温の差が激しいのです。)
世論調査では実に6割が電気代の支払いに苦しんでいると回答し、不満が募っていることを証明しました。

もともと財政出動を抑える傾向にあるので、政府債務のGDP比もEU内の国に比べて低く、堅調な財政を保ってきたブルガリア、日本ではヨーグルトの国という印象が強いかもしれませんね。

電気料金の値下げを発表したのにもかかわらず、デモがおさまらず警察との衝突で20人を超える負傷者が出、翌日には内閣総辞職を表明したのですが、これからどうなるのでしょう?
次期政権はこの混乱を上手くまとめられるのでしょうか?

さて、話を日本国内に戻してみると、日本では再生可能エネルギー特別措置法の施行によって、太陽光等の再生可能エネルギーは長期間・固定価格での買い取りが電気事業者に義務付けられました。最近では、再生可能エネルギー発電事業に対するファイナンス手法として、プロジェクト・ファイナンスが利用される機会が急増しているのですが・・・・・

みなさん、プロジェクト・ファイナンス ってご存知ですか?

簡単にこれを説明すると、従来だと新規プロジェクトを行うために融資を受ける場合ってその会社の信用や担保の価値を元にして融資の可否や融資額が判断されますよね?
プロジェクトファイナンスだとそのプロジェクト自体から生じるであろうキャッシュフローを元に融資する意思決定を行うのです。

そうすることで従来の手法よりもプロジェクトに関するリスクをより正確に把握できるようになり、それを低減・分散させることも可能になります。また会社自体の業績が振るわない場合でもプロジェクトさえ優良なら融資を受けることも可能になるのです。

日本では日本政策銀行が中心になって融資した苫前風力発電事業でこの手法が使われたことによって注目されましたね。
主にインフラ事業やPFIに使用されているのですが、スキームが複雑であり、締結する契約も煩雑であることから一部の金融機関や商社に利用が限られてきました。

再生可能エネルギー特別措置法の施行によって、スポットライトが当たっている
このプロジェクト・ファイナンス。

今後、利用機会が増えることが確実視されているので、その前に当社で必要知識を獲得しませんか?

再生可能エネルギー発電ビジネスのプロジェクト・ファイナンスの基礎
~基礎編:基本スキームとリスク・コントロールの発想~

3月7日(木)午後2時00分~午後5時00分
講師:谷笹孝史先生
http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/250435om.html

2013年2月26日火曜日

マナー

みなさん、普段の生活で自分はマナーをしっかり守っていると言いきれますか?
(ページの最後の方に食事編がのってますよ!)

マナーと一言で行っても日常生活にかかわることから、ビジネス、初詣などのイベントごとなど
多岐にわたっています。

例えば、名刺交換の際は、目下の方から名刺を相手の名刺よりも低い位置で差し出すのが礼儀とされており、そのままテーブルについて話し合いが行われる場合などはすぐにしまわずに、
目の届く範囲に丁寧に置くことが良いマナーとされています。ビジネスメールの際には宛名に会社名と名前、長文の場合は最初に要点を簡潔にまとめてあることが良いとされています。

もちろん、仕事をする上で守らなくてはいけないマナーは他に数多くあります。
職業別に細かい暗黙の了解等もあると思いますが、気をつけたいのは直接顧客と向き合う接客業についている方々。
その中でも特に、不景気が長らく続いてきた金融業の従事する方。
金融環境が厳しい中で、お客様からは「専門的な説明や相談」が寄せられていると思いますが、
その最も基礎にあるのは「接客マナー」。

いくら的確にアドバイス出来ても、接客マナーがなっていなくて、お客さんに不愉快な思いをさせていると、その企業の評価も落ちてしまうことでしょう。

当社では金融機関の接客マナー・コミュニケーションレベルアップのために、若手のロビー・窓口指導者の方に、職場での指導方法を学んでもらう特別講座を企画しました!
料金も特別で20000円になります!
銀行出身の講師を招き、銀行での研修経験を踏まえた、実践的な指導方法を説明する講座になるので、金融機関にお勤めの方、どうぞご参加ください!

接客マナー・コミュニケーションレベルアップ指導法入門
~元銀行研修担当者による、金融機関 若手ロビー・窓口指導者向け講座~
3月6日(水)午後2時00分~午後5時30分
講師:藤井博子先生、北村ちひろ先生
http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/250425om.html


さあここからは日常生活のマナーをちょっぴり紹介ってことで食事編をどうそ!
≪食事でのNG例≫
・髪に触る(特にフランス料理などパンが出される時)
・薄いワイングラスでの乾杯の時にグラスを重ねる(薄いワイングラスの場合は割れることもあります)
・食べる前に食べ物に調味料をかける
・着席してすぐにナプキンを準備(主催者からの合図か前菜が運ばれるタイミングを待ちましょう)
・飲めないことを理由に乾杯のグラスに口を付けない
・箸を逆さにして取り分ける
・テーブルに肘をついて食べる

韓国では、正座は囚人の座り方として
よく思われません。
その他にも海外だと麺類であっても音を立てて食べるのはNGとなっています。気にしない方も多いと思いますが、食後のコーヒーや紅茶で混ぜるのにスプーンを使った場合はそれはカップの向こう側に置くのがいいとされています。
食事以外の例だと、有名なものですが、シンガポールではガムを食べることはもちろん所持も禁止です。英語圏以外では親指を立てることは時に卑猥な意味を持つ事もあるので気をつける必要があります。
日本ではまず考えられませんが、集合時間前に着くのはいい顔をされない なんて地域も多いです。
(学校行事の集合時間の場合ってどうするんでしょう・・・?)



2013年2月25日月曜日

GRC

GRCと聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?

愛媛大学の地球深部ダイナミクス研究センターでしょうか?
検索順序チェックツールでしょうか?
硝子繊維補強セメントでしょうか?
もしくは何も思い浮かばない方も多いかもしれません。

それもそのはず、GRC(ガバナンス・リスクマネジメント・コンプライアンス)は
その名が世に出てまだ5年足らずで定義も研究する学者によってまちまちなものなのです。

ガバナンス:取締役会としての監視機能の実現
リスクマネジメント:目標達成を阻害する要因の低減
コンプライアンス:企業が果たすべき法的責務

GRCとは企業がそのビジネスの目標を目指す上でのガバナンス、リスクマネジメント、コンプライアンスの3つの視点からの包括的なコントロールを、連携を取りながら進めていくシステムのことです。

ここまで聞くと、「ん?ERMとは何が違うの?」と思う方もいると思います。

(ERMとはenterprice risk managementの略で、企業がその目的達成のために行う意思決定や業務遂行などに関係する全てのリスクにおいて組織全体の視点から統合的・包括的に把握・評価・最適化し価値の最大化を図るリスクマネージメントのアプローチのことですよ!)

一般的にERMよりもGRCの方が活動範囲が広いといというころだそうです。

その代表的なプロセスは
戦略やパフォーマンス管理、ビジネス倫理、コーポレートセキュリティ、サスティナビリティと社会的責任、品質管理 などがあります。

ではなぜ最近、このGRCが注目されているのでしょうか?

日系企業も多く進出する
シンガポールの夜景
それはこのブログ上でも耳にタコができるほど書いてきたように
経営のグローバル化で国際M&Aが増え、日系企業グループ内にある日全くルールもビジネス方式も違う企業が入ってくることも多くなってきました。
そうなった場合、新しく経営統合することになる企業のトップや従業員を取りまとめることは多かれ少なかれ問題が出てきます。

贈収賄関連法、独禁法、国際カルテル取り締まりはますます厳しくなってきています。
新しく入ってきた企業が問題を起こせばそれがグループ全体に響くことは十分に考えられます。

そのためにグループ企業全体の連結企業価値を上げるGRCが注目されているのです!

では、海外子会社のガバナンスの手法と体制、リスクマネジメントの展開、コンプライアンス活動の展開はどのようにおこなっていけばいいのでしょうか?

当社ではグループ経営におけるガバナンス、リスクマネジメント、コンプライアンスの展開について、講演者が実際のプロジェクトから得た知見、方法論を具体的かつわかりやすい解説をするセミナーを企画しました!

みなさんどうぞご参加ください。

~ガバナンス・リスクマネジメント・コンプライアンス(GRC)~
グローバル経営におけるGRC体制の構築と展開

3月5日(火)午後1時30分~午後4時30分
講師:毛利正人先生
http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/250413om.html

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