2013年3月22日金曜日

姉妹駅

最近は鉄道系のニュースが多いですね。

春のダイヤ改正、東横線の渋谷駅ホーム移動はこのブログでも取り上げましたし、みなさんいろんなメディアで目にしたはず。

そして今週の鉄道ニュースといえば。。。。東京駅
昨年、東京駅の丸の内側で開かれた復元イベントは連日ニュースでも取り上げられかなりの人気を博しましたが、今週の東京駅では

ニューヨークのグランドセントラル駅との姉妹提携

というビックニュースがありました。

ってみなさん姉妹駅って聞いたことありますか??
姉妹都市はよく耳にすると思うのですが・・・・

写真はどれもグランドセントラル駅のもの。もはや駅とは思えないぐらいきれいですね。

グランドセントラル駅舎は築100年になる歴史ある建物で、数多くの映画にも出ています。

ケネディ元大統領の奥さんのジャクリーンさんが1960年代に老朽化による取り壊しの危機になった際に、保全運動に取り組んだことでも有名ですね。
(後に全面改修がなされているのでもちろん今も安全ですよ!)

グランドセントラル駅舎が2月に100周年を迎えること、東京駅の赤レンガ駅舎が今年12月に100周年を迎えることを記念した姉妹駅提携とのことです。
こちらはオランダのアムステルダム中央駅

実は東京駅の姉妹駅はこれが初めてではありません!
2006年にはオランダのアムステルダム中央駅と姉妹駅提携しています。

アムステルダム中央駅と言えばレンガ造りの3階建て駅舎を持っていることでも有名ですね。

今回の提携先のグランドセントラル駅にとっては東京駅が初めての姉妹駅。

なんでも、グランドセントラルに見合うような立派な駅を探してきたが、これまで該当する駅がなかったので提携してこなかったんだとか・・・  

姉妹駅調印はニューヨークで行われ、これを記念して
ジャパンウィークが開催され、駅弁や立ち飲み屋が紹介されるそうです。


そしてもう一つの東京駅ニュースが

KITTEオープン!

KITTEは日本郵便が初めて手掛ける商業施設で、丸の内の旧東京中央郵便局に建てられたJPタワーのうちの地下1階~地上6階の低層に3月21日に開業しました。
KITTEという名前には日本郵便が手掛ける「切手」と「来て」の2つの意味を掛け合わせているそうです。

全国から地方の名店を集めているだけでなく、エジプトのミイラや動物の骨格標本、国際会議場、6階には無料の屋上庭園を設けるなど商業施設という概念を超えたものになりそうです。
(屋上庭園からは復元した東京駅の赤レンガ駅舎を一望できるみたいですよ!)

これでますます賑わうであろう東京駅近辺。
駅ビルやエキナカ、直結する地下街が瞬く間に発展し、
全ては駅直結の商業施設だけで間に合うと豪語しても過言ではなくなりました。
(だからこそ、グランドセントラルに見合う駅として認められたのかもしれませんね・・)

当社の茅場町にあるビルからは徒歩で15分ほどです。
セミナー帰りに散歩で寄ってみてはいかがでしょうか?
永代通りをずーっとまっすぐ歩けばいいだけなので迷う心配もないですよ!

2013年3月21日木曜日

預金封鎖 ~キプロスショック~

EU加盟国で英連邦の一員でもあるキプロスで政府が預金封鎖に踏み切る!・・・かもしれないことが今週初めに話題になりました。

今回の主役であるキプロスの名前を知らなかった方も多いかもしれません。
キプロスはトルコの南に位置する国家であり、ヨーロッパ大陸と中東、アフリカ大陸に囲まれた地中海に位置する小さな国家で、経済的・文化的に関係の深いギリシャが金融危機に陥った影響を強く受けていました。
観光業と金融業が主な産業であり、リゾート地としても有名です。
(1990年代には東欧諸国のマネーロンダリング地として悪名を轟かせましたね・・・・)

かつてはタックスヘイブンとしても有名であり、EUの要望で法人税を上げた今もEU諸国内では最低の法人税率であることから、欧州の金融活動が盛んな地域として知られ、特にロシア関連の投資が活発です。

国民の約8割がギリシャ人でキリスト教、約2割がトルコ系でイスラム教、残り僅かがアルメニア人でキリスト教と言われる、面積9250km²、人口87万人と小規模な国家です。

と以上紹介したのはキプロス共和国と呼ばれる国で、トルコを除く国連加盟国に承認されています。
というのも、実はキプロスは1974年以来、南北に分断されており、南部がさきほどから紹介しているキプロス共和国。北部は北キプロス・トルコ共和国となっています。
南部がギリシャとの関係が深いのに対し北部ではトルコとの関係が深くなっています。
(南部ではギリシャ人が大多数を占めるのに対し、南部ではトルコ人が大多数を占めます)

さて、問題の預金封鎖の危機があったのは南にある方のキプロス。

支援がなければ財政破綻する懸念があったキプロスに対し、EUが100億ユーロ(約130億ドル)の援助を決定。その際の条件として国内の預金者に対し、10万ユーロ以上には9.9%、10万ユーロ未満には6.75%の課税をすることを求めたのです。課税は1回のみで、58億ユーロの歳入が見込まれていました。
そのほかにも支援策には法人税の名目税率を2.5ポイント上昇させた12.5とすること、キプロス政府が管轄する通信・電力事業の民営化検討などが盛り込まれ、経済的に関わりが深いロシアは25億ユーロあると言われるキプロス向け融資の返済期間を5年間延長し2021年とするなどといった取り決めもありました。

支援を受けるための条件で一番懸念されたのは、国内の預金者に対する課税措置
これはキプロス国内の預金者だけでなく、ギリシャやスペインなどの財務が危機的状況にある国民にも衝撃を与えました。
一部の知識人の間では財政が不健康な欧州全土で銀行の取り付け騒ぎが起きるとの声もありましたが、EU当局がキプロスに対するこの措置が例外的であり、他国に適用されることはないと発言したころから、他の国に混乱が波及することはありませんでした。

結果として、キプロス議会が銀行預金課税法案を否決したため、心配されていた国内預金者の負担は回避されましたが、現在もデフォルトを回避するための話し合いが行われてい議会にて預金者に影響が出る方法が採択される可能性も依然として残されています。

さて、なぜキプロスに対し、国内預金に課税するような措置をEU当局は求めたのでしょうか?

その答えを探るためにはキプロスの預金の質を考える必要があります。
実はキプロスの銀行にはGDPの2倍もの預金がなされています。
しかしキプロスのGDPがEUに占める割合はわずか0.2%。
そのような小国家になぜGDPの2倍もの預金があるのでしょうか?

その答えはその巨額の預金が国民ではなく、ロシアマネーを中心としたオフショア金融センターとしての役割からくるものだからです。
2004年にEU加盟する際に国際水準を満たすと約束しながらも現在も不透明な部分が残り、OECDのリストでグレーゾーンの国家というレッテルを貼ら潔白ではないとされています。

最終的に議会で預金課税法案が否決されたのですが、EUの決定が発表される直前からネット経由の取引ができなくなったり、ATMの使用が制限されたりと預金封鎖は実行されていました。
EUからの正式発表があった16日からキプロスないの銀行は休業。
現在も休業中で次の営業日は26日(25日は祝日です!)。

それまでには議会内で解決策が出されるとの見方ですが、
EU中央銀行からは支援策を早急に飲まない限りはキプロス銀行に対する資金供給を打ち切ると圧力がかかり、アナスタシアディアス大統領が緊急会合を開き、解決策を模索しています。


このブログは日本時間21日午前時点での情報で書いています。

現在進行形の時事問題ですので、気になる方はぜひこのニュースを追ってみて下さい!

2013年3月19日火曜日

春分の日

明日は2013年の春分の日。国民の休日ですね。

なぜ「2013年の」と表現したかというと・・・・実はこれは毎年決まった日というわけではないのです!
(ハッピーマンデー法のように3月の第○○曜日って決まっているというわけでもありません。)
実際に来年2014年の春分の日は3月21日であることが決められています。

春分の日だけでなく秋分の日も9月23日と決まっているわけでもありません。
ただ、春分の日は3月20日であることが多く、秋分の日が9月23日であることが圧倒的に多いというだけなのです。

この二つの祝日は前の年の2月1日の歴要項が官報に記載されて公布されて初めて確定するのです。

では、春分の日、秋分の日はどうやってきめられるのでしょう?

皆さんは「黄道」をご存知ですか?
太陽の通り道のことです。(太陽は星と星の間を移動していますね。)
そしてもう一つ、「天の赤道」というのをご存知ですか?
赤道とは南北の緯度が0度の緯度のを示す自転する地球の重心を通り、天体の自転軸に垂直な平面が天体平面を切断する理論上の線のことでしたね。天の赤道とはその地球の赤道を天にまで延長したもののことです。

黄道と天の赤道は2つとも傾いていて、ある2点で交わるのです。
その片方が春分点であり、もう片方が秋分点になります。それぞれの点上を太陽が通過する瞬間が春分と秋分と定められ、その瞬間を含む日が春分日と秋分日となるのです。

なので、約1年前に次の年の春分の日と秋分の日は最終決定されるのですが、地球の運行状態などが今のまま特に変更がないと仮定して、将来の春分・秋分の日を予想することはできるのです。
(地球の運行状況なんて変わらないよ! と思う方も多いかと思いますが、実は常に変化しているんですよ!私たちが気付かないだけです。)


ちなみに「国民の祝日に関する法律」によると
春分の日:自然をたたえ、生物をいつくしむ
秋分の日:祖先をうやまい、亡くなった人をしのぶ
という意味が込められているそうです。
というわけで、みなさん明日の休みはピクニックにでも出かけてゆったりと過ごしませんか?
日ごろのストレスから自分を解放して、自然を楽しみましょう!
サクラもそろそろ綺麗に見れる頃ですよ!

2013年3月18日月曜日

テナント契約

経済復興への期待からか今年の春闘はおおむね労働組合の賃上げ要求に企業が満額回答を出したことが、各報道機関でも大体的に報道されましたね。

しかし、全企業の見通しが明るいというわけでは当然なく、業績が悪かった企業もあります。
業績が悪く、事業資金捻出のために東京港区にある自社ビルを売却することにしたことで手元資金を確保し、財務改善を目指すとして注目されたパナソニックもその一例です。
春闘では定期昇給を維持し、ボーナスは年間4カ月分で業績連動型であることで労使と合意しましたが、毎月の基本給は削減せずに出張費や残業代の減額、すでに引き下げられている管理職の給与のさらなる減額などで2013年度の人件費を数百億円規模でカットすることを検討しているそうです。

パナソニックの自社ビル売却は昨年末の旧東京支社の東京パナソニックビル2号館・3号館に続くもので、昨年末に約一兆円まで膨らんでしまった借金圧縮のための一つの対策であるそうです。

現在ビル内では2000人が働き、パナソニックグループの東京支社の機能が集約されています。
ビル売却後も10年間の賃貸契約を結び、業務は引き続き同ビル内で行うそうです。

さて、この賃貸契約(テナント契約)、一体どのような契約だったのでしょうか?
建物賃貸契約でしょうか?業務用定期借地権設定契約でしょうか?

実は賃貸契約というのには様々な種類があります。
今日紹介したパナソニックのビルごとの契約に限らず、
みなさんがいつも飲みに行くカフェも今日業務が終わった後に飲みに行く居酒屋さんも
休日に行くかもしれない美容室も・・・・・
その多くが賃貸契約を結んでいるケースだと思います。
そのような店舗の契約でも従来からある普通借家契約と定期借家契約に大まかに二つに分けられます。

普通借家契約というのは一般的な賃貸契約のことであり、特に正当な理由と認められない限りは更新されていきます。賃貸料も貸主借主間で協議できます。契約方法の規定も緩く、口頭でも書面でも可とされています。
一方の定期借家契約とは一度入居したら退去してもらいづらいという普通借家賃貸のデメリットをカバーするためのもので、名前の通り定められた一定期間の間だけ賃貸するためのものです。契約の更新は基本的になく、延長したい場合は再契約を結ぶことになります。また契約方法も公式書面上とされています。また賃貸料も定められた料金と特定されています。


最近ではショッピングセンターや百貨店の賃貸契約において入居契約を巡って契約問題が数多く発生しているそうです。
契約種類の切り替えや収益の悪いテナントの退去交渉など様々なケースにおいて法的に諸問題を解決する必要があります。
また、トラブルを起こさないようにリスク対策をするときにも法的な知識は必須になってきます。
関係各社のみなさんは大丈夫でしょうか?

当社では商業施設・SCのデベロッパーとテナントとの間の契約の法的性格、借地・借家法の適用基準、各条項の法的留意点、定期借家契約の落とし穴等を解説した上でさまざまなトラブルについての法的対処法を裁判実例に基づいて具体的に解説するセミナーを企画しました。
どうぞお気軽にご参加ください!!

裁判例から学ぶ!
テナント契約の法的諸問題

~借地借家法の適用基準、定期借家契約の落とし穴等~
3月27日(水)午後1時00分~午後4時00分
講師:松田恭子先生
http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/250561om.html

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