2013年6月7日金曜日

日本人はNATO?

Cambodia - Angkor Wat
こちらは観光地で有名なアンコールワット
ASEAN構成国で、これからの成長が期待されるカンボジアに赴任されている弁護士の先生によると、カンボジアでは日本人がNATOと揶揄されることがあるそうです・・・・・

NATOといえば第二次世界大戦後の冷戦時代に旧ソ連を中心とする共産圏に対抗するために結成された北大西洋条約によって結成された軍事同盟を思い浮かべると思いますが・・・・
もちろん、そのNATOではありません!

Not Action Only Talkの頭文字をとってのNATOで、これは決断が遅い日本人に対しての現地からの批判です。
(実は中々日本人が決断しないことをNATOと言っているのは
カンボジアだけでなく他のアジア諸国でもちらほら聞きます・・・)
Cambodia - Angkor Thom
こんな自然豊かな場所だから決断ものびのびと~
なんてわけにはいきません!
決断を先延ばしにしていると
気づいたら欧米諸国や中国・韓国企業に
ビジネスチャンスを奪われてしまいますよ!



今後20年の平均GDP成長率が8.1%(アジア開発銀行予測)と高く、今年、下位中所得国入りが確実視されています。
労働コストが安く、資源も豊富にあり、さらに投資優遇策もとられています。
例えば・・・・
9年まで法人税免税措置(その後も20%)
輸出入税免除
100%外資の容認
資金送還の制限なし
貿易制限なし
長期土地賃借可能
など進出企業にとっては嬉しい条件がそろっています。

また、経済特別区(SEZ)が約20カ所認定され、すでに稼働し始めています。
日本からは軽工業や部品産業や、スズキ、ヤマハなどのバイク産業が進出する予定です。
外国からの投資誘致に熱心なのは他の開発途上国と変わりありませんね。

そんなカンボジアの投資環境と法務のポイント、
日本企業が主に悩む10の問題とその解決方法をお伝えするセミナーを企画しました!

みなさんどうぞご参加下さい!

【現地報告】 今、日本企業がカンボジア進出で悩んでいる10の問題と、その具体的対応策~今こそ、NATO(No Action Talk Only) を脱し、進出するチャンス!~
講師:清原 博先生
http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/251163om.html




2013年6月5日水曜日

日本、5大会連続のW杯決定!

Building Facade with Poster of Soccer Player - Salvador - Brazil昨日行われた日本・オーストラリアのサッカーが引き分けに終わったことから、
5大会連続で日本のワールドカップ出場が決まりましたね!

来年開催されるW杯はこれまでに5度の優勝を誇るサッカー大国、ブラジルで開かれることから大きな盛り上がりが予想されています。ブラジルでは観光客の宿や交通手段を確保するために、ここ数年インフラ整備に巨額の投資がありました。ラブホテルが高級ホテルとして生まれ変わる、売春婦に英語教育し、適正な値段交渉ができるようにするといったユニークな取り組みもあるそうです。

さて、昨日6月4日は24年前に中国で天安門事件が起こった日でもあります。ゴルバチョフ書記長訪中に合わせて多くの外国人記者が北京入りしていたために、多くの映像や写真が残っていますね。天安事件で多くの欧米企業が中国進出を渋る中で、松下電器(現パナソニック )をはじめとした日系企業が中国進出をしたおかげでそのあとに急成長に結びついています。

歴史問題や政治問題で一向に関係改善の兆しが見えませんが、こうした歴史の上での成長だということも忘れられは困るものですよね。

さて、では先週どのようなことが起きていたのか、見ていきましょう!

米最大の豚肉加工業者、中国の食品加工業者に買収される
スミスフィールドフーズが71億ドルで中国双滙国際に買収されるそうです。
アメリカの豚肉の最大の輸出先は日本で、スミスフィールドはその3割を占めてきたので、この買収が日本にもたらす変化にも注意したいですね。

日仏、航空機産業分野で協力へ
両国の関連産業でマッチングや技術共同研究などを支援する新たな枠組み構築をするそうです。飛行機需要は今後20年で倍増する見込みで、現在日本は米ボーイング社に強く依存していますが、これからは仏エアバス社との取引が増えるかもしれませんね。

EU、フランス等5か国に財政赤字削減期限目標先送り勧告へ 
EUは加盟国に対し、 財政赤字をGDP比で3%に抑えることを義務付けていますが、財政緊縮策が逆に景気を冷え込ませ、失業率の悪化、財政再建を困難にする悪循環を招くとして財政再建重視の路線を緩和して経済成長や雇用回復に比重を移す方針へ転換するそうです。
現在財政が危機的状態にあるとして、フランス・スペインなど4か国に対し2年間、オランダ・ポルトガルに対し1年間の財政赤字削減期限の目標時期先送りを勧告しました。
フランスといえば、このブログでも依然お伝えしましたが、
最近財源確保のために大統領府であるエリゼ宮貯蔵のワインを競売にかけていましたね。

シャープ、タイ中部のメガソーラー運転開始 
タイ中部ロッブリ県に三菱商事の子会社などが出資するタイの発電事業会社から受注しシャープが建設していた大規模太陽光発電所が完成し、すでに運転開始しているそうです。

北朝鮮、携帯加入者200万人超える
2008年から北朝鮮の会社と合同でエジプト系会社が独占的状態でサービスを提供し始めた北朝鮮の携帯電話事業は2012年2月に加盟者が100万にを超え、現在200万人を超えたそうです。日本では北朝鮮の惨状ばかりが報じられがちですが、実は中国にとどまらず多くの欧米系企業も進出しています。資源もかなり豊富な国なんですよ!

トヨタ、中国でハイブリット車向け電池生産に向け合弁会社設立へ
 2015年から搭載することを目指してトヨタは中国でのハイブリット者向け電池生産で湘南科力遠新能源と合弁会社を設立したそうです。

中国商務次官、EU通商担当委員と会談  
中国製太陽パネル問題で、中国の商務次官は反ダンピング課税が課されれば、対抗措置を辞さない姿勢を示し、反ダンピング調査が「関連産業と雇用に深刻な損害を与える。保護主義的なやり方であり中国は受け入れられない」として非難しています。
ちなみに反ダンピング関税の課税で欧州委員は合意しましたが、加盟国の大半がこの課税に反対しているという調査結果もあります。


ミャンマーにODA910億円

26日に安倍首相がミャンマー大統領府でティンセイン大統領と会談し、民主化や経済改革支援のために総額910億円のODAを行うことを表明しました。共同声明ではミャンマーの法整備や人材育成に日本が携わることなどにも言及し、安倍首相は今回の訪問で最大野党党首のアウンサンスーチーさんとも会い、ミャンマーの一層の民主化のために支援を約束しています。
ミャンマーは2年前に民主化後、多くの欧米企業、中韓企業が進出し、最近では日本企業の進出先としても注目されていますね。


ユニクロ、バングラデシュ安全基準協定に参加せず 
ユニクロは当面バングラデシュで策定が進められている法的拘束力がある労働環境安全協定に参加せずに独自に自社提供している工業の災害訓練や建物検査を強化するそうです。
小売業界はこの協定に参加するかどうかで現在2分されており、H&M、インディッテクスは参加、ウォルマート、シアーズなどは不参加と大手企業間でも意見が分かれています。

李首相、EU初訪問はドイツ
李首相はEUよりもドイツを重視する姿勢を明らかにし、「物流・教育・医療分野でドイツに優先的に開放する用意がある」と述べています。具体的な内容は語られていませんが、先端医療の輸出は安倍政権の政策でもあり、これから力を入れると語ったばかりなので、どれくらい優先するのかなど日本としても気になりますね。ちなみにすでに中国の対EU貿易の1/3がドイツです。

最も幸せな先進国は3年連続でオーストラリア、日本は36か国中21位
雇用、所得、環境、健康などの基準でランクされ、オーストラリアが3年連続で1位、スウェーデンとカナダがそれに続いています。日本はこのランキングで、36位中21位とあまりよくない結果に・・・

みなさんは幸せを感じながら日々を過ごせているでしょうか?

今週も残り半分!頑張っていきましょう。

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