連日の報道で、すでにその仕組みを理解している方も多いかもしれませんが、ここで少し簡潔に紹介したいと思います。
通常のオークションは買い取りが決定した時、会員制オークションは入会の時に手数料がかかりますね。しかし、このペニーオークションを実施しているサイトで多くが会員登録が無料となっており、手数料は少額ですが、入札毎にかかります。そして落札出来なかったとして払った手数料は戻ってきません。
そしてもう一つ特徴的なのが、オークションの開始価格が非常に安いことです。
(開始が1なんてザラにあります!)
実は私は2年ほどまえにこのオークションを体験したことがあるのです。
(もちろん、落札できませんでしたが。)
2年前の冬、旅行準備に取り掛かっていた私は新しいスーツケースを買おうとネット上をいろいろと検索してました。
そうすると、いつからかページの右側にペニーオークションのサイトを薦めるページが出てくるようになりました。
(最近よくありますよね、自分の検索履歴からグーグルやヤフーなどが関心が湧きそうなページを自動で検索してくれるシステム)
そして、某ペニーオークションのサイトに行った私は自分が買おうと思っていたスーツケースが100円開始のオークションに出されていたこと、過去の落札履歴を見るとそれが3000~5000円台で競り落とされていることを見てやってみることにしたのです。
(店頭で通常価格で買うと80000円を超えるものだったので、かなり魅力的に見えたんですね・・・・)
これは海外のペニーオークションのサイトの画面です! |
(今回の事件が明るみに出たことでそれがボットと呼ばれるパソコンの処理を人間に代わって自動的にやるプログラムのせいだとわかりましたが)
そのうち、次こそはついてこないだろう、これだけ入札して手数料を払ったのだから今回この商品を否定れないと損だ、といいう入札依存と呼ばれる状態に陥ってしまい、いつまでも入札のボタンをクリックしていました。
しかし、相手は運営側のボットなので、毛頭から私に入札させる気などないので(というより、参加者の入札時の手数料で儲かるシステムなので)、最終的に多額の手数料だけ取られて終わりました。
幸い、2回やっただけで何かがおかしい!ということに気づいたので、深入りせずに済んだのですが、私がやったペニーオークションは一回の手数料が75円ほどで、商品自体がサイト側のページを見ると市場価格の1/10ほどで取引されているため、手数料が多少かかってもそれでもかなり格安で商品を獲得できると思ってしまったのです。
今回の事件では、このサイトを多数の芸能人が自身のブログでこれらのサイトを紹介したことで
実際には落札出来ないのにちゃんと落札できるような錯覚を消費者に持たせてしまったことが大きく取り上げられていますね。
しかし、実は国民生活センターには2010年の秋ごろから相談が急増し、センターも注意喚起を呼び掛けていました。その後閉鎖したサイトも多く、2011年には措置命令も発表していたのですが・・・・。
日本ではこのオークション自体の知名度が高くなかったことや、一部の著名人が紹介したこともあって、被害を受けた方も多いのではないでしょうか?
(これに限らず、謳い文句で著名芸能人多数愛用!なんてHPに載せて落とし文句に使っているページは山ほどありますよね)
普段活用することは多くないと思いますが、なんかあやしいな?と思ったら国民生活センター、消費者センターに問い合わせるにはかなり使える手かもしれませんよ。
(全国の国民センター、消費者センターのHPです⇒http://www.kokusen.go.jp/map/)
こちらは去年、国民生活センターは発表したペニーオークションに関する注意喚起の資料⇒http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110124_1.pdf
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