2013年5月31日金曜日

中国もTPP?

長らくTPPは中国包囲網になるのでは?と言われ、新しく就任した李首相が関心を強く寄せているという報道もありましたが、なんと昨日、中国商務院が公式サイトで
中国は、慎重な研究と平等・相互利益の原則に基づき、TPPの利点や問題点および参加の可能性について分析する」とするコメントを掲載し、TPP交渉に参加する可能性があることを表明しました。

TPP Agreement is NAFTA on Steroids http://mys.tc/2d2TPPは今年年内の締結を目指しており、4月に交渉参加が認められた日本は
交渉が出遅れており、現在政府は出遅れを挽回しようと必死に動いていますね。

今月ペルーのリマで開かれた交渉会議ではアメリカとベトナムが対立していた繊維分野で繊維製品の関税の段階的関税の引き下げが基本合意に達し、7月に開かれる交渉会議では議論が農業分野に写ることになっています。
農業分野は日本の最大懸念分野の一つでありますが、7月15日~25日の開催期間中最大でも23日からの途中参加になるなど日本の意見を通しづらい立場におかれています。
(そのために今政府は参加国に個別に協力要請を仰いでいるのですが・・・
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2013053000145

ちなみに、日本の参加が23日以降になるのはアメリカ国内での手続きが完了するのを待たなければいけないためです。

日本国内でも各団体や省庁ごとにTPPによる利益不利益の試算が大きく異なり、
参加が決定された今も反対運動が各地で起こっています。
(すでに交渉テーブルについている国でも反対運動が起こる等、これは日本に限った動きではないですが)

例外なき関税撤廃を目指し、例外は認めない姿勢も
一定の例外を求める日本にとっては大きな課題です。

また、日本にとってはTPPと共にRCEPなど他の地域自由貿易協定の交渉も進んでいます。

そのような交渉会議で日本が勝ち取っていくべき分野とは一体どれなのでしょうか?
よくクローズアップされている農業、自動車だけにこだわればいいのでしょうか?

そのような疑問にお答えするセミナーを準備いたしました。
ぜひみなさん、ご参加下さい!

6月10日(月)午後2時30分~午後5時30分

TPPなどの貿易交渉において我が国が勝ち取るべき分野を徹底分析~2013年版不公正貿易白書(経済産業省)等に見る諸外国の不公正貿易慣行~ 
講師長谷部正道先生
http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/251067om.html

気になる内容はこちら↓↓↓
1.世界の自由貿易協定をめぐる交渉の現状
(1)日本関係EPAの状況
(2)米国、EU、韓国等の動向
(3)TPP、RCEP等多国間協定の状況


2.WTO、APECにおける交渉の現状
(1)WTO
(2)APEC


3.2013年版不公正貿易白書(経済産業省)に見る諸外国の
不公正貿易慣行
(1)米国
(2)EU
(3)豪州、カナダ、マレーシアなど

4.2013年USTR外国貿易障壁報告書に見る諸外国の
不公正貿易慣行

(1)EU
(2)カナダ等TPP諸国

5.2013年EU貿易投資障壁報告書に見る米国の不公正
貿易慣行





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