6月25日(水)午後1時から“金融リスク計測の新展開”のテーマでセミナーを開催します。
講師は中川秀敏一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授にお願いし、Expectile-based VaRの可能性について解説して頂きます。
金融リスク尺度としては、バリュー・アット・リスク(VaR)が標準的な現状です。しかし、VaRよりも期待ショートフォール(ES)の方が、「テール・リスク」をより適切に捕捉でき、コヒーレント(coherent)性などリスク尺度として望ましい性質を満たしているとして、バーゼル銀行監督委員会の協議文書では「VaRからESへの転換」が提言されています。
しかし、最近“Elicitability”と呼ばれる「リスク数値の予測性能を評価する可能性」に関する概念が注目され、ESはこのElicitabilityをもたない短所が指摘されました。そして、Elicitablilityを有する
coherentなリスク尺度として “Expectiles”という指標に関心が集まっています。VaRやESの理論および課題をできるだけ丁寧に整理し、“Elicitability”および“Expectiles”という最新キーワード、及び
Kuan et al.(2009)が提唱したExpectile-based VaR(EVaR)によるリスク計測の可能性を解説します。
中川秀敏氏(一橋大学大学院国際企業戦略研究科 准教授)
6月25日(水)13:00~16:00 ¥35,000
金融リスク計測の新展開 ~Expectile-based VaRの可能性~
http://www.kinyu.co.jp/cgi/seminar/261171om.html
0 件のコメント:
コメントを投稿