もう知っている方も多いかと思いますが、体操競技では男女で種目が違うのです。
男子はゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒
女子は跳馬、段違い平行棒、平均台、ゆか
となっています。男女それぞれ団体総合と個人総合、種目別があるっていうとこでは一緒なんですけどね。
さて、今回の体操代表選手の中で一番注目されている選手と言えば・・・・疑う余地もなく
内村航平選手ですね!
連日のようにテレビで取り上げられ、もう彼の生い立ちやびっくりな偏食ぶりをすっかり覚えてしまったという方も多いのではないでしょうか?(私も彼が大好物と公言するブラックサンダーが大好きです・・・ちなみに一番好きなのは北海道限定のホワイトサンダーです、おいしいですよ!)
そんな内村選手ですが、なんと今回のオリンピックで
団体総合銀
個人種目別床運動銀
個人総合金!!
輝かしい成績ですね! 内村選手の演技に励まされた人も多いのではないでしょうか?
スポーツの力は偉大です!
さて、みなさん、体操競技のルールってご存知ですか?
演技はよく見ているけど、実際そこまでルールは知らないかも・・・っていうみなさんのために今日は内村選手が金メダルを取った個人総合の中でダントツに点が高かった跳馬のルールを少し説明しますね!
まずはユニフォームからいきましょう!
体操競技の衣装って規定があること知ってました?
跳馬と床運動は短パンの着用や素足で競技することが許可されているのですが、
他の鉄棒やつり輪などはランニングシャツや長ズボン、靴下、体操用シューズの着用が義務付けられているんですよ!
(体操選手がずっと短パン素足で競技しているような気がしているのは私だけでしょうか・・・・)
そして跳馬の高さは男子135㎝、女子125㎝に設定されています。
このほかにも男女でルールが微妙に違っています。
たとえば・・・・男子では着地の際、意図的に横向きである場合は減点対象になりますが、
女子は横向きの踏切や着地をする跳躍技自体が禁止されています。
(減点対象というより0点扱いです)
跳馬がこの形になったのは2001年でそれ以前はあん馬の持ち手がなくなったような跳び箱のような形でした。
跳馬は踏み切ってから着地を完成させるまでの演技でポイントを争う競技で、決勝には予選の上位8人が勝ち上がります。
(ちなみに採点の開始ポイントは踏み切りなので助走で転んでもキンチャン走りをしようと減点対象にはなりません・・・審判への心象は限りなく最悪だと思いますが・・・助走が途中でも中断しても大丈夫と言いましたが、意図的に助走を中断し、それのために戻ることは男子では禁止行為になっています。)
採点は技の難易度を示すDスコアと技の完成度を示すEスコアの合計です。
跳馬は他の体操の種目と違って技による組み合わせ加点がないのも特徴です。
(1回の競技につき1つしか技を繰り出せないので当たり前ですね・・・)
Eスコアは10点満点からの減点方式です。
減点の対象とは着地エリア外に着地したり、技の高さや完成度が足りないことや片手あるいは両手で複数回以上跳馬に着手してしまうことなどです。
また男子では25mを超す助走も減点対象になるとされています。
さらに驚きなのが!
なんとこの跳馬の種目は2回演技を行ってその平均点で競うのですが、
2回目の跳躍はそれぞれ別系統かつ第2局面が違う技でなくてはなりません。
全く同じ演技をしてしまうと0点扱いになってしまうのです!
(踏み切ってから手を着くまでが第1局面とされ、それから着地までが第2局面になります。)
内村選手はこの2回も演技を行わなくてはいけないということがネックで
体力面を考慮して今回のオリンピックではこの種目のエントリーを見送っていましたね。
(見た目よりも疲れる競技なんですよ!)
跳馬も例に漏れず、国際大会で初めてその技を決めた人の名前が技名になります。
日本からは
塚原光男選手のツカハラ(側転飛び1/4ひねり後方抱え込み宙返り)
山下治広選手のヤマシタ(屈伸倒立転回とび)
笠松茂選手のカサマツ(側転飛び3/4ひねり後方抱え込み宙返り) などが出ています!
いかがでしょうか?
残念ながら今日は跳馬競技の一部しか紹介できなかったのですが・・・
(ほんとにすごく奥深い競技なんですよ!)
ルールを少し知っているとさらに競技を楽しめるので、みなさんも興味がありましたが勉強してみて下さい!
ヨブチェフ/ロイター |
しかし演技後は満面の笑みでやりきったさわやかの笑顔だったことがとても印象的でした。
単純計算で24年間もオリンピックに出続けるってほんとすごいですよね!
(ちなみにヨブチェフはブルガリア体操連盟会長も兼任してます!)
残りのオリンピック、日本の選手には
オリンピックを最大限に楽しみながらもメダルを取ってほしいものです!
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