みなさん、中国におけるiPad事件まだ覚えていますか?
米Apple社と中国Proview Technology(唯冠科技)の争いです。
この問題をすこし説明すると、これは中国におけるiPad商標の問題でしたね。
2000年に大手ディスプレイメーカーの唯冠の台湾子会社である唯冠台北が「世界各地におけるiPad商標」を取得
2001年には唯冠中国の子会社である唯冠科技がこれの大陸部における商標を獲得
(唯冠台北と唯冠科技は親会社が唯冠国際で一緒であるものの全く別の会社であるそうです。)
2006年にiPadの開発を始めたApple社はこのことに気が付き、2009年にイギリス企業を仲介として唯冠台北からiPadの商標を購入し、2010年に正式に発売しました。
Appleの主張では台北の会社から購入した商標の範囲に中国の大陸部も入っているというものでした。
この問題はそこから泥沼化していくのですが・・・・
ここで問題になっている商標権は「形のない知的財産権」の主要な一つです。
ちなみに、現在中国ではAPADに始まりZPADまですべてのアルファベットにおいて商品登録がなされ、BluePADなるものまで登録されているそうです・・・・近年ネットで手軽に商標登録が出来るようになったのもこのようなことが広がってしまっている原因の一つのようです。
(ネット社会が思わぬところで働いていますね・・・・)
この他にも中国における商標問題で有名なのは「クレヨンしんちゃん問題」等があげられます。
では、中国における知的財産権の現状とはどうなっているのでしょうか?
どのように契約すればいいのでしょうか?
どうすれば知財のリスクを減らせるのでしょうか?
知的財産権から生じたロイヤリティーの税務上の扱いはどうすればいいのでしょうか?
当社ではそのような疑問に答えるセミナーを企画しました。
11月2日 13:30~17:30 講師:鈴木康介先生、高木慎一先生
中国における知的財産権の法務と税務
~法務リスク・税務リスク軽減のための対応~
http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/242103om.html
1 中国知的財産権の法務
1.はじめに
2.中国の知的財産権の種類
3.知的財産権の契約時の注意事項
(1)契約主体の確認
(2)契約に係る権利内容の確認
(3)契約の登録手続
(4)その他知的財産契約の注意事項
4.質疑応答
2 中国知的財産権の税務
1.はじめに
2.ロイヤリティの税務上の取り扱い
3.移転価格税制上の取り扱い
4.中国子会社からの利益回収方法
5.質疑応答
0 件のコメント:
コメントを投稿