昨日の記事でM&A保険なるものを紹介しましたね。
本日はその戦略的な活用について紹介したいと思います。
どういうときにこの保険がプラスに働くのでしょうか??
例をあげてみましょう!
・バイヤー候補としてオークションに参加しているが、入札者の間での提示額に差がない時の差別化ツールとして活用できる
・売主・買主の双方のニーズに合った、クリーンなエグジットが可能
・エスクロの免除・減額が狙える
・契約の不履行を保険会社に求償できるようなスキームはセラー側にとってもバイヤー側にとっても双方にメリットが感じられる
・セラーが個人の場合、既に経済的に破綻している場合、オーナーがM&Aの際の借入資金を金融機関に返済できず、金融機関が担保として保有している株を売却するようなケース等セラー側に補償請求を行うことが困難な場合に有効活用ができる
・税率の変更など税務当局の見解の変更等により、想定してる税金に対するシナリオを期待通りに達成できない場合に備える
・相手企業が過去に製造した商品で製造責任を問われた場合のリスクを保険に転嫁したい場合
以上にあげたのはほんの一部の例で、それ以外にもゴールデンパラシュート(企業が買収されるときに、経営者に多額のお金が退職金として渡され、経営者は無事に脱却できることのことですよ!!)や多額の繰越欠損金を抱えている場合にも有効に活用できるそうです。
つまり!かなり広範囲にわたってこの保険が使えるということですね!
そこでいざ、使おう!ってなった場合の見積もり取得のプロセスも本日ちょっとだけ公開したいと思います。
通常はM&Aディールと並行して行われます。保険会社は売買契約書のドラフトの提示を受け、1~3営業日内で引き受けを確約しない前提で、引き受け可否と概算保険料を提示します。
ちなみにここまでの流れでは、買い手候補にはまだ一切費用は発生してないですよ!
提示された概算見積もりに基づいて、その後証券の買い手候補は保険の利用を検討します。
そして正式な見積もりをするときに代理店となる保険ブローカーを指名し、報酬体系について協議。
その後も担当者同士、さまざまな協議が重ねられていきます。
そして最終的には、見積もりの着手から3~4カ月程度、短ければ1~2週間程度で最終条件の提示まで行くそうです。
いかがだったでしょうか??
今日紹介したもの以外にもM&A保険には注意すべきハザードリスクなど勉強しなければいけない点は他にもたくさんあります。
M&A保険について興味ある方はぜひ、次回当社で開かれるセミナーに参加してみませんか?
(まだ日程は決まってないのですが、気になる方はぜひお気軽にご連絡ください!)
コメントでもメールでもいいですよー!
MAIL: seminar@kinyu.co.jp
本日の内容は12月10日に開かれた宍倉浩司先生のセミナー『「M&A保険」の戦略的活用法』を参考に書いています!
先生、セミナーありがとうございました。
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