2013年4月3日水曜日

キプロス国内用の『キプロスユーロ』?? 

みなさん、新年度はどうですか?
いつもと変わらずお過ごしですか?それとも新生活の変化にまだ慣れませんか?

それでは、今週もみなさんが見落としがちなニュースをお伝えしていきますよー!
今日は先週(25日~29日)分です!

キプロスショックの結論が週末を通しての話し合いでも出なかったことから先週明けはユーロ売りでスタートしましたが、市場開始直後にキプロスとトロイカが支援で合意に達し、財政破綻が回避されたことから市場に安堵感が生まれたのも束の間、ユーログループのダイセルブルーム議長が「救済案で示された一部大口預金者の損失負担を伴った銀行再編計画が今後の欧州銀行問題のひな型」と発言し、重債国で同様の措置が取られるのでは?と懸念が広がりました。キプロスでは28日に約2週間ぶりに銀行の営業が再開されましたが、資金流出の懸念が広がったことでユーロは下値を追い、4か月ぶりの安値を記録。対ユーロでドル・円は下落し、連動制の高い人民元・円も売りが優勢でした。
キプロスと経済的に関わりが深いロシアの株式市場も2週連続で低下し、1-3月期は4.4%の急低下になることが発表されました。

※ひな型発言で再び投資家がリスク回避でユーロ売りに出ましたが、直後にダイセルブルーム議長の発言が撤回され、ユーログループはキプロスの事例は例外と発表しました・・・・この二転三転で市場がさらに混乱に陥るのですが・・・

さて、先週は他にもどんなことが起こったのでしょうか?
それでは振り返ってみましょう。

すかいらーくが株式新規公開(IPO)を検討
1962年設立で外食産業の草分け的存在で2011年に米ベインが1600億円で野村ホールディングスなどから買収し、大株主になりました。米ベインが大株主になった後は着実に内部のガバナンスや事業改革を進めてきましたが、今回すかいらーくの株式新規公開を検討し、2014年の東証上場を目指していることが分かりました。

アジア開発銀行、日本の中尾氏が次期総裁へ
中尾氏の他に候補者はなく、4月24日までに出資割合に応じての議決権数と国・地域の数での投票両方で過半数の信任を得て、総裁となる見込みです。

キプロス支援策原則合意
キプロスとトロイカ(EU+ECB+IMFの支援体制)がなかなか合意できずにいた救済案ですが、財政破綻回避に必要な160億ユーロのうちキプロスが負担すべきとEUが求めた約60億ユーロ分に関して、国内2位のライキ銀行(キプロス・ポピュラー銀行)を閉鎖し、10万ユーロ以下の小口預金者は同国1位のキプロス銀行(バンク・オブ・キプロス銀行)に移行し、グッドバンクを形成。バッドバンクとなるライキ銀行は閉鎖されることになっています。EUの預金保険関連規制の対象外となっている10万ユーロ以上の大口預金は凍結され、債務問題へ充てられることになっています。


パキスタンのムシャラフ前大統領が帰国、政界復帰を目指す
事実上の逃亡生活から帰国したムシャラフ前大統領ですが、ブッド元首相暗殺関連など3つの嫌疑がかけられ、イスラム武装勢力からは殺害予告が出され、出国禁止措置が取られるなど、前途は多難のようです。

韓国ソウルにて26~28日で日中韓FTA交渉開始
中国がTPPを意識して日中韓FTAに臨む、韓国の朴新政権は李前政権よりTPP参加に柔軟な姿勢との報道がありますが、日中間3カ国でのFTAはどうなるのでしょうか?今年中にあと2回、中国と日本でも交渉の場が持たれる予定です。

韓国建設業界、アジア重視へ
今年に入ってからアジアでの建設受注件数が急増し、工事件数も中東に比べてアジアが2倍もなったそうで、軸足を中東からアジアに移していることが分かりました。

出光興産、米ダウと提携し、三井物産と合弁で石化製品向上建設へ
シェール革命で値下がりしているアメリカ産天然ガスを活用し、海外展開戦略を進める出光興産が一気に世界シェアを押し上げる方策のようです。合弁会社は三井物産と折半でアメリカに設立予定とのこと。

GM、ブラジル工場で598人のリストラ敢行
昨年夏から乗用車の製造がストップしていたようです。

カンボジア、繊維産業でスト多発
投資への影響が懸念されています。

富士通、シンガポール科学技術庁と都市開発ソリューション研究で協議、合意
都市のグリーン化、交通量マネジメント、エネルギー効率化、コンピュータを活用した社会システム、ビジネスの発掘を含む主要な持続可能性分野の研究が行われる予定です。

新興5カ国のBRICSで新たな銀行創設へ
詳しくは先日のブログ記事をどうぞ⇒http://keichoken.blogspot.jp/2013/03/brics.html

インド・クルシード外相来日 導入予定の日本の新幹線、原子力協定について言及
5月にシン首相が来日し、導入が確実視されている日本の新幹線や交渉が停滞している原子力協定について協議することが発表されました。

NYダウ平均株価が26日に最高値更新
キプロスへの支援を巡る混乱が一段落した見方が広がったため

28日、キプロスの銀行が15日以来の営業再開
大きな混乱はありませんでしたが、小切手の現金換金の禁止、一日の引き出し上限300ユーロなどの資本規制は当分の間は続けられるそうです。


自動車の国内生産が6カ月連続で減

日銀・黒田新総裁「政府の財務残高は持続不可」と発言
安定した経済のためには、日銀のよる金融緩和と同時に政府が財政再建を着実に実行する必要性があるとのことです。


日本の長期金利が一時、約9年9カ月ぶりに0.510%に低下

ローソンがバンコクに初出店

日本、個人消費が2カ月連続で前年同月上回る

中国白物家電大手で世界165カ国に展開するハイアールが埼玉に研究開発拠点設立へ
ハイアールと言えば銀座にビルを持ったことでも話題を呼びましたね。


米系企業が国後島の風力発電を受注

国連安保理が反政府武装勢力による暴力が絶えないアフリカ中部のコンゴ民主共和国で展開するPKOに攻撃を認める決議
物騒な国際関係のニュースが相次ぐこの頃ですが、争いのない世界になってほしいものです。

反日デモで延期されていた日本ブランド展が広州で開催
元々は1月に開催予定で延期されていましたが、このところ中国南部では日本に対する反発が収まってきたということで開催されたそうです。

さて、最後に今日のテーマになっているキプロス国内用の『キプロスユーロ』ですが、
様々な思惑が複雑に絡む今回のキプロスショックで、最近ではキプロスがEU脱退、独自硬貨の使用など極端なものからロシアも大きく支援など現実味のあるうわさまで多くの憶測が飛んでいます。
果たしてどうなるのでしょうか?引き続き注目したいですね。

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