ここ数年の東南アジア諸国の成長で東南アジア諸国の医療技術も平均すると大きく上昇しました。
しかし、実際には国によって大きなばらつきがあります。
一般的に医療技術が高いとされているのがタイ、シンガポール、(マレーシア)。
地理的な要因もあって、タイ近隣の諸国は重篤案件や大型案件はタイで行われることが珍しくありません。
(ちなみに日本とシンガポールは医師免許相互制度があり、2012年末で医師・歯科合わせて26名がシンガポール内のクリニックで活躍しているんですよ!)
タイやシンガポールでは総合病院のレベルも高く、難しい案件でも国内処理が可能なのに対し、いまだに十分なレベルに達せずに大型案件は国外へ飛ぶことを推奨されるケースも多々あります。
日系企業が新たな進出先として注目しているベトナムも実は医療水準が高くない国の一つ。
都市部(ハノイやホーチミンなど)と地方都市の医療の格差が顕著になってきているために、
特に都市部の公的中核病院には患者が殺到し、医療制度が十分に機能していないことが懸念されています。
都市部には近代的な施設を備えた私立病院やクリニックもあり、ある程度医療環境も整っていますが、それでもレベルは高度とはいえず、大型案件はタイ(外国人の場合には本国も)に搬送されます。
ベトナムカレー |
そんなベトナムの医療界を狙っているのが外資。
所得水準が向上しているのにも関わらず、医療技術が一定に達していないこと、さらに高齢化の波もあり、外国資本が医療福祉業界に大きな収益が見込めるとして今注目しています。
実際に現在、ベトナムの高所得者層間では治療のためにアメリカや韓国、中国、タイ、シンガポールに渡航するケースも数多く発生しています。
(ベトナム外務省の統計ではベトナム人が海外で支払った額は年間で20億ドルにもなることがわかっています!・・・・なみみに外部の民間の統計では50億にも上るという推測もあります)
ベトナムの通勤ラッシュ 歩いた方が。。。早いのでは?? |
年内にもシンガポール資本とベトナムの合弁会社がホーチミンにハイテク医療地区をオープン予定。同地区内で世界水準の総合医療サービスと医療施設を提供するとのことです。
日本の医療関係もベトナム進出を考えているところは多いのではないでしょうか?
医療制度が整えば、日本企業の進出も更に加速しそうですよね。
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