2012年12月28日金曜日

2012年


今日もお疲れ様です。
今日が仕事納めな方がほとんどではないでしょうか?

今年はどんな一年だったでしょうか?

チャレンジしようと思っていたことには挑めたでしょうか?

すこし今年一年を振り返ってみましょう。

年明け早々にオウム真理教事件で指名手配犯だった平田容疑者が出頭、逮捕
(ちなみにこれ、本人だと信じてもらえずたらいまわしにされ、三件目の警察でやっと逮捕でしたね)

2月には世界的人気歌手で日本でも I Will Always Love You の曲で一気に有名になったホイットニーヒューストンさんが亡くなってしまいました。
(アメリカでは多くの追悼番組が組まれ、国営ラジオ局でも哀悼が行われました)

3月には東日本大震災から1年ということで各地で追悼の催しがなされました。

4月には北朝鮮でキムジョンウン総書記が誕生し、正式にキム一家の世襲制度が確立されました。

その後、5月には今も訪れる人が絶えない、東京スカイツリーが完成。

7月には日本初のLCCとしてジェットスター・ジャパンが就航しました。
さらにはかなり騒がれたオスプレイが配備されましたね。

7月末~8月にかけてはスポーツの祭典、オリンピックがロンドンで開催されました。

8月には政界の暴れん坊として知らない人はいないであろう元自民党の浜田幸一さんが亡くなりました。
マリナーズのイチローがヤンキースに電撃移籍したのに驚いた方も多かったのではないでしょうか?
韓国のイミョンバク大統領が竹島に上陸したことも大きな波紋を呼びました。
私たちの生活に直結する消費税の改正案が可決したのもこの8月でしたね。

9月にはスマホ普及の立役者であるAppleからiphone5が発売となりました。
自民党の安倍新総裁が食べたとされた3500円のカツカレーも一気に人気になりましたね。
尖閣諸島が国有化され、橋本大阪知事が「日本維新の党」を発足させたのもこの9月です。

10月はこのブログでも取り上げたことのある東京駅の大正時代の姿への復旧が終わった着きです。
iPS細胞の研究によるノーベル化学賞を山中教授が受賞したことで日本が湧きましたね。
石原前都知事が突如辞任し、尼崎ドラム缶コンクリート殺人事件が発覚するなどのニュースで時事問題を追うのに大忙しの時期ではなかったでしょうか?

11月にはアメリカで大統領選が行われ、現職のオバマ大統領が再選、中国では次期国家主席として正式に習近平が選出されました。一方日本の政界では都知事を突如としてやめた石原前都知事が新党を設立し、それも普及する前に今度は橋本大阪都知事が設立した維新の党と合併するということが起きていました。

12月は中央道の笹子トンネルで崩壊事件があり、多くの死傷者が出ました。
歌舞伎俳優の中村勘三郎さんが死去し、その早すぎる死は各界からしのばれました。
都知事選と同日で衆議院総選挙が行われ、自民党が大勝。第2次安倍内閣が発足となりました。
韓国でも大統領選が行われ、女性初の大統領としてパク・クネ氏が当選しました。


2012年には他にもたくさんのことがありました。

みなさんどうでしたか?
(私的には大ファンだった松井秀樹選手の引退宣言が今一番印象的なのですが・・・)

みなさんそれぞれいろんなことがあったと思います。

Praeterita mutare non possumus.
Dum vivimus, vivamus.

これは私の好きな言葉で

過去は変わらない。生きている限り楽しもう。

という意味です。

2012年も残りわずか、残りわずかの日々をたくさん楽しみましょう。
笑顔で2013年を迎えたいものです。

みなさん、良いお年を!

2012年12月27日木曜日

リニエンシーレースⅡ

昨日の記事では、日本におけるリニエンシー制度のことでしたね。

日本語だと課徴金減免制度・・・・・で、そもそも課徴金ってどれくらいなんでしょう?

減免額同様、課徴金も機械的に決められ、公取委に裁量はありません。

原則として課徴金額は
カルテル実行機関における対象商品・役務の売上額(最長3年)×課徴金算定率
で求められます。

課徴金算定率は減額として10%で、元々利益率が低い小売・卸売業、さらに中小企業も軽減算定率(1~4%)が適用されます。逆に再度の違反や主導的業者が行った場合は1.5倍になります。

課徴金納付命令金額は年々増加しており、2011年は442.5億円で実に2007年の5倍にもなりました。
公取委が取り扱う案件が大型化する傾向になり、対象物の売上高が直接課徴金に大きな影響を与えることがその原因の一つとされており、
実例としてごみ焼却談合の際には5社合わせて約270億円の納付命令、ワイヤーハーネスカルテルでは3社合わせて約129億円の納付命令が出ました。

しかし、EUやアメリカに比べると高額ということでもないようです。

他の国のリニエンシー制度についてみてみましょう。

まずはアメリカ。
アメリカで独禁法に相当するのは反トラスト法であり、これを取り扱うのは米国司法省(DOJ)と連邦取引委員会(FTC)と2つあります。今回はDOJに焦点を当てましょう。
まずはカルテル・談合への制裁の仕方ですが、
日本とは違い、100%の刑事罰です。
個人に対して実刑の禁固刑と罰金刑、法人に対しても高額の罰金刑を貸します。
罰金額・禁固刑の期間ともに高額・長期化しています。
2011年は524億円だった罰金額は2012年は半期を過ぎる前に555億円を超えてしまいました。
2010-2011年の禁固刑期間の平均は2年です。
リニエンシー制度は2つに分けられ、
タイプAは申請時点で政府が情報を得ておらず、違反行為を終了に向け迅速かつ効果的に行動し、誠実かつ完全な報告及び完全かつ継続的な協力をし、組織体としての申請が求められます。
それだけでなく可能な限り被害者への損害賠償を行い、違反行為の指導者、発案者でなく他社に違反行為を強制してはなりません。これら全ての条件がそろって初めて適用されます。得られるメリットは企業及び役員・従業員の刑事免除。
タイプBはタイプAの条件を満たさない場合を考慮したものになっています。タイプAで第一位申請を逃した場合に他の商品で不正が行われ、その申請で1位を獲得した場合にその商品の不正の面積と先の商品の不正の罰金額の減額ができるというものです。
これは俗にアムテスティーと呼ばれたりします。
(これはかなり芋づる式に釣り上げられるような方法ですよね・・・・)

続いてEU。
EUは各国でもEUの連合体としても動けることに特徴があります。
ここではEUの連合体として動く方を説明しますね。
制裁方式は100%行政処分(もちろんイギリスなど国ごとに動くときは刑事罰もありえますよ。)
高い制裁金を設定して不正を抑制しようとするとする傾向があるため、かなり高額な課徴金になります。(約900億円が1つの企業に課された事例もあります。)
リニエンシー制度の中身ですが、制裁金の全額免除の条件は他の国と同様1番目の申請者であり、申請後田立に関与をやめること、捜査への全面的な協力を全証拠の提出、さらに申請を検討している事実及び内容を開示していないことも要求されます。さらに他の業者にカルテルへの参加・継続を強要してもなりません。
1位出ない場合には制裁金減額の要件を満たすもののうちその提出情報で交渉し、20~50%の減額が出来ます。

最後に新興国のリニエンシー制度についてみてみましょう。
まずは中国。
中国のリニエンシー制度は価格に関する独占的な協定なのかそれ以外のものなのかで管轄も変わってきます。
価格に関する独占的協定は国家発展改革委員会が管轄し、自主的な報告と重要な証拠提出で
1位の企業は免除できる、2位は50%以上の減額ができる、3位は50%以下の減額ができる
とされており、実際どれくらいの減免になるのかは委員会の裁量に任されています。
一方、価格以外の独占的協定は国家工商行政管理総局が管轄し、こちらも減免要件は自主的な報告と重要な証拠の提供ですが、こちらは1位の企業は免除すると規制されています。
1位以外の企業に関しては事情に応じて減額できる と1位以外は価格との場合同様曖昧な表現です。

それではインドはどうでしょう?
インドのリニエンシー制度の利用条件は
申請以降はカルテルに参加せず、重要な条件を委員会に提出、さらに委員会の捜査に誠実に全面協力するというものです。
そのメリットとして1位の企業は最大100%減免できる、2位は最大50%減免できる、3位は最大30%減免できる とこちらも曖昧な表現です。
ただ、インドの制裁金はEU並に高いということが報告されています。
(大東先生によるとこれには弁護士の先生一同もかなり会議の席でびっくりされていたそうです・・・)

最後に、最近企業を苦しめている国際カルテル事件。
純粋な日本国内で全業務が完結する企業以外の場合、カルテル事件に巻き込まれた場合は国際カルテルに発展する可能性をはらんでいます。
しかし、今までこの記事を読んでいればわかるように、各国・地域のリニエンシー制度はかなり異なっており、1位の企業のみを対象にする法域もあれば、減免が該当部署の裁量に任される法域もあります。
特にアメリカではディスカバリー制度を背景に捜査協力に大きな負担が生じたり、他の案件に飛び火するリスクもあります。
つまり、かなり慎重な総合的な判断が必要になってきます。

みなさん、どうだったでしょうか?

大東先生による『「リニエンシー・レース」を制する実務』セミナーからの記事でした。

2012年12月26日水曜日

リニエンシーレース

リニエンシーレース・・・・それは弁護士の大東泰雄先生が名付けた
談合やカルテルの際のリニエンシー制度の申請の順番を争うレースのことです。

日本では、カルテル・談合が発覚した際の制裁として
9割型は行政処分(排除措置命令+課徴金納付命令)で済まされ、残り1割は刑事罰になります。
(担当者個人と法人、場合によっては代表者も刑事罰の対象です)
(これは国や地域でだいぶ様態が異なり、国によっては100%行政処分だったり100%刑事罰だったりします。)

最近の日本の公正取引委員会による摘発の傾向をみると
・大型カルテル摘発の活性化
・国際カルテル/クロスボーダーカルテル摘発の活性化
・重大案件は躊躇なく刑事事件立件
・課徴金減免制度(リニエンシー)申請で発覚する案件の増加
という傾向がみられるそうです。

先日、当社でも大東泰雄先生によるセミナー『リニエンシー・レースを制する実務』が開催されました。
今日はその時のセミナー内容を紹介します。

そもそも日本のリニエンシー(課徴金減免制度)とはどのようなものなのでしょうか?

それは平成17年の改正独禁法で導入され、平成21年の改正独禁法で拡充された
不正な取引(カルテル・談合)を自主申告し、必要な報告を行った企業に対し、課徴金を減免する制度のことです。
調査開始日前の1番目の申請者は課徴金納付を免除
調査日開始前の2番目~5番目までの申請者は課徴金額を30%減額
調査開始日以降の申請者も課徴金額を30%減額
(最大5社まで適用、調査委開始日以降は最高で3社)

また、課徴金の減免だけでなく、調査開始前の最初の申請者は、実務上、排除措置命令の対象とはならない事例がほとんどであり、刑事告発の対象にもならないことを公取委が公表しています。

導入当時、密告という一種の裏切り行為とも受け取れるこの制度の利用はムラ社会で和を重んじる日本人の気質には会わないという否定的な見方もありましたが、いざ運用を始めると三菱重工の案件を輪切りに申請件数は年々増えてきています。去年2011年は143件でした。

日本に限らずどこの地域でも、1番目の申請者のみ、かなり優遇される制度になっています。

どんなに不正を防ごうとしても、どこかで不正は必ず起こってしまうのは残念ながら有名な事実です。
ということは、大事なのはカルテル・談合の発見の早さですね。

公取委の統計によると、独禁法の対策として
行動記録やスケジュールを確認 18.2%
ノートや手帳の記載の確認    6.5%
pcメール等のデータ確認     9.8%
監査対象部署に事前告知を行っていない 7.0%
というのが、現状の様です。

この従来の方法では到底足りない、カルテルを発見するのに大事なものをほとんど欠いていると大東先生は言っていました。
(昭和のころから習慣的に行われている談合に比べ、カルテルは発見が楽です。)
では何を行ったらいいのでしょうか? その答えが・・・

・メール等の電子データの日常的なモニタリング
・ノート・手帳の監査
・事前予告なしの監査

先生曰く、連絡に多用される電子媒体の日常的なモニタリング、さらに必ず何かしら情報をメモするので業務用以外にも個人的なノート(スケジュール帳など)にも留意すべきであるのと、事前予告をすると、工作され、発見が困難になるので告知は厳禁、だそうです。
中でも個人的なメモ書き、ノートをかなり重視されていて、立ち入りの際には絶対見られるのだそうです。
(大東先生は3年間公取委の検察官として企業への立ち入り検査を行っていたんですよ!)

監査による確認と早期発見は、平成24年の公取委報告書が示したコンプライアンス・プログラム 3つのKのうちの最も重要な一つであり(残り2つは研修等による未然防止と危機管理)、リニエンシー・レースを制する実務になります。

監査ではトップの人にその必要性を理解してもらう必要があり、事前に社内規程を整備、営業担当者との信頼関係が大事になってきます。
その手順は
事前準備⇒対象部門・対象商品の絞り込み⇒監査方法の決定⇒監査の実施⇒フィードバック
というのが一般的です。

不正の痕跡があるというのを前提にして監査を行うというのが大事だそうです。

また、電子媒体で当該文献を削除していたとしても、サーバーには通信が残るので、
企業側の容量が残すのであれば、サーバー保存をした方がいいそうです。
(そうすれば、削除された場合だけでなく、当事者にわからないようにサーバー上で証拠を収集することも可能になりますね。)
膨大な量の電子媒体を調べることになりますが、
キーワードの検索(同一歩調、各社、競合、同業、値上げ、上げる、アナウンス、厳密、読後破棄など)
同業他社のドメイン、名称、略称、イニシャル検索

これまでに、さまざまな会社に立ち入り検査をしてきた大東先生ですが、キーワード検索から突破した案件も少なくなく、さらには独禁法抵触以外の様々な不祥事もキーワード検索から見つけることが多いそうです。

ではここで少し話を変えて、立ち入り検査に入られた場合はどうすればいいのでしょうか?

すぐにリニエンシーの利用を検討することです。
調査開始後のリニエンシーは最大3社までしか受け付けられず、開始前と合わせて5社しか枠がなく、当日にその枠が埋まってしまうことも珍しいことではないので、超特急で対処する必要があるのです。そのためには弁護士とのコネクションやリニエンシーへの理解、あらかじめ対処方針が決まっていることなどが大事になります。

いかがでしょうか?
今日は日本でのリニエンシー制度(課徴金減免制度)のお話でした。
次回は課徴金の額世界のリニエンシー制度のお話と最近の流行であり、企業が苦しんでいるグローバルリニエンシーについての記事になります。

2012年12月25日火曜日

クリスマス商戦

今日はクリスマス!
昨日までの年内最後の3連休いかがでした?
(もしかしたら、本日有給をとっている方もいるのでしょうか? イヴは休みでクリスマス当日は働くなんてちょっと・・・・と思う方はおおそうですものね・・・)

今日はクリスマスですが、当社は通常営業で普段通りセミナーを開講しています。
(クリスマスですが、以前大好評だった再生エネルギー関連のセミナーとエクセル演習セミナーをやりますよ!)
http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/242450om.html
http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/242451om.html

会社で何かイベントをということとはないのですが、机の上に小さなクリスマスツリーを飾ってささやかなお祝いをしている方もいます。

さて、このクリスマス、ただ単なるお祝いの日ということではなく、実は一大ビジネスチャンスなのです。

日本では11月~クリスマスまでの時期、クリスマス商戦なるものが展開されます。
(年末まで入れて年末商戦って言葉もありますね)

みなさんも、11月ごろからお店がクリスマス仕様になったり、イルミネーションが始まったりと街がだんだんとクリスマスの装いになっていったの、気づきましたよね?

この時期は冬のボーナスの時期とも被り、クリスマスプレゼントやお歳暮、お正月用品の購入で
1年で個人消費が最も活発になる時期です。

景気が低迷していたとしても子供向けプレゼント市場はかなり元気で、
なんと! 特にゲーム機においては次世代のゲーム機と関連のソフトウェアなどの周辺のものを合わせて1年の半分の売り上げをこの時期で占めるそうです。

さらに、クリスマスといえば、チキン。チキンといえばケンタッキーが思い浮かびますよね。
なんと去年、クリスマスの3日だけでケンタッキーは約58億円、年間売上の1割の売上高を記録したのです!


もともとクリスマスはキリスト教の宗教行事だというのは今日ではもう有名な話で、
一般的にキリスト教系の国では11月の感謝祭(第4木曜)の翌日~クリスマス当日までクリスマスセールが続きます。
特に感謝祭明けの金曜日はブラックフライデーとして特売日で有名です。
(なんと!アメリカでは小売売上高の約3割がこの時期だけで創出されるんですよ!)

日本でクリスマス商戦が始まったのは明治時代。
輸入食品の販売で有名な明治屋が銀座で行ったのが始まりだと言われています。

最近では全盛期の売上4500億円から3800億円と売上を大きく落とした和菓子業界もクリスマスの波に乗る動きが出ています。
元々和菓子はデザインや視覚に訴えた季節感の表現が得意で、動物性油脂を使用しないためにヘルシーでということで、人気も上々のようです。
和と洋の上手い融合っていいですね。
写真は煎餅が有名な銀座 松崎煎餅のクリスマスバージョンの瓦煎餅です。

みなさん、今日のクリスマスは誰と過ごすのでしょうか?

どこで、だれと過ごすのであれ、良いクリスマスを!


MERRY CHRISTMAS!!!

以下の写真は、観客数が多すぎたために予定していた放映が24日以降中止になった「東京ミチテラス」の写真です。
私は運よく中止になる前に見に行けたので、写真のせますね。

当社では年末は27日までセミナーを開催してますので、興味があるものがありましたらお気軽にご連絡ください。
http://www.kinyu.co.jp/seminar.html






2012年12月21日金曜日

SNS企業リスクの事前予防策

さあ、以前の記事で紹介したSNSの企業リスクの事前予防策を今日のブログでは少し紹介したいと思います。

まず、なぜ従来の情報管理指針では対応しきれなくなったのでしょうか?

それはSNSの特性にもあるとも言えます。
今や従業員個人情報ソース発信ツール発信媒体の3つを全ていとも簡単に調達できるようになってしまいました。

このことが今まであった情報管理システムでの対応が難しくしているのです。

その対応を考えるときの4本柱が以下の点です。
・カバー範囲を明確化
・ソーシャルメディアポリシー
・従業員教育・研修
・労務管理的対応

予防策がどこまでの範囲をカバーするものなのかを明確化する必要があることは言うまでもありませんね。

ではソーシャルメディアポリシーを策定するメリットとはなんでしょうか?

みなさんが務めている企業は大企業でしょうか?中小企業でしょうか?
いずれにしても一定規模以上の企業であれば、規定をいちいち担当者に確認するのは非現実的ですよね?
それよりは従業員に可と不可の境界線をしっかりと認識させ、さらに企業として従業員の指揮監督を適切に行っていたことの裏付けとしてポリシーを利用できるのです。
就業規則で抽象的な表現にとどまっているものをほぐして記載し、具体的な理解をえ、万が一モニタリングを行う際もこれで徹底周知を図れます。
また、もう一つ大事なポイントとして変化速度の高いソーシャルメディアへの対策は随時アップデートが可能なポリシーの方が効果が高いと言えます。

次に教育・研修でのポイントを見てみましょう。
まずはこれが個々人の問題であると認識させることが大事です。
特にアルバイトや内定者など帰属意識が低い者も取り組み、彼らへの配慮も忘れてはなりません。
ここではソーシャルメディアの機能が日々変わっていることに注意し、公開範囲の設定が情報の漏えいにもつながること、そのダメージは会社にだけでなく時として従業員自身にも及ぶことを認識させる必要があります。
(ここで企業が気をつけなければいけないのは、ただ分厚いアニュアルを配って書いてあることを説明するだけでは意味がないということですね。)

最後に労務管理的対応を見てみましょう。
これに関しては個別に契約書や誓約書、就業規則での私的利用制限や使用アカウントの届出制やモニタリングなどがあげられます。

これは契約書や誓約書は入社後の新人研修の時に提出を求める会社が多く見られますが、
実際には定期的に研修を行い、その都度提出させ、問題意識を持たせることが大事です。
私的利用に関しては、会社支給デバイスでの私的利用禁止やそのデバイスのモニタリング、就業時間内の利用禁止。
(以前の記事でも書いたように、モニタリングに関しては、法律的にも意見が分かれているところなので特に気をつける必要があります!! またモニタリングには限界もあるのも注意です。)

いかがだったでしょうか?
今日ブログで紹介したのは予防策のほんの始めの部分です。
実務の現場ではもっと奥深く、細分化した対策が求められています。

当社では、ソーシャルメディア関連のセミナーは多数開催されていますので、興味のある方はお気軽に問い合わせてみて下さい!
HP:http://www.kinyu.co.jp/seminar.html
MAIL:seminar@kinyu.co.jp

2012年12月20日木曜日

朝活カフェⅢ

みなさん、12月もいろいろ今日から下旬です。
ということは今年ももうすぐ終わってしまいます。

日ごろから朝活を行っている方、始めようと思っている方、どうですか?続けられていますか?

忘年会やらクリスマスパーティーやら、飲み会続きで忙しいこのシーズン、朝ちゃんと早く起きて活動出来ていますか?

朝布団からなかなか出られないって方は、手足だけ布団から出したまま大きく伸びをしてみて下さい! 
結構すっきりしますよ!

さて、本日の記事、朝活カフェⅢで紹介する日本橋のカフェは、メゾンカイザー 日本橋コレド店。

パン屋としてメゾンカイザーをご存じの方もいるかもしれませんが、このコレド店ではカフェもやっているって知ってました?

平日のみですが、朝7時から開いているんですよ!

場所は日本橋コレドの地下1階。


カフェスペースは全部で24席ほどですべてテーブル席です。

ノートや参考書を広げてがっつり勉強するという雰囲気ではありませんが、新聞や本を静かに読むというのにはぴったりな空間です。

そしてなにより、メゾンカイザーの美味しいパンが朝市の焼き立てで食べれます!
すぐ横で焼いているので、美味しいパンの匂いが店内にすごく充満しています。
(私はとてもパンが好きなので、行くだけで幸せな気分になるほどの匂いです!)

朝はモーニングメニューが確立されており、パンだけでなくサラダやコーヒーもきちんと用意されているので朝ごはんの心配もありません。

人は幸せな気分で勉強するとその効率が倍増すると言います。
みなさんもぜひ朝から幸せな気分に浸って、良い一日の幕開けを体験してみませんか?

というわけで、本日は朝活カフェの紹介としてメゾンカイザー コレド日本橋店でした。
平日07:00~22:00
土日10:00~21:00
中央区日本橋1-4-1 コレド日本橋B1

ちなみに、ここのクロワッサンはフランス紙フィガロで1位にも輝くほどの味なので、言った際にはぜひ試してみて下さい!

2012年12月19日水曜日

炎上以外の企業リスク

SNSでの不祥事といえば、炎上を思い浮かべるでしょうか?

炎上の3大パターン、みなさんは把握していますか??

炎上の3大パターンとは・・・・・

・従業員の不適切は発言
・企業アカウントの不適切な運用
・ソーシャルメディア外でのトラブル

のことを指します。
(それぞれ、アルバイト学生が有名人の客の情報をツイッターで流してしまった事件、震災直後の公式アカウントの不謹慎な発言、現実世界のトラブルがネット社会にまでフィードバックされた事件などなど、パッと思いつくのではないでしょうか?)

しかし、実はSNSでの企業リスクはそれだけではありません。


そのほかにも
・ユーザー名の確保
・アカウントの帰属性
・リクルート・ソー活など活用場面特有のリスク    などなど様々なものがあります。


最近では企業役員のニセアカウントを登録する事例まで発生してきました。
ソーシャルメディアは実名登録を推奨する一方で、本人確認制度が不徹底という弱点があります。
そこを上手くついて企業役員を名乗って、意見を発表し、SNSを炎上させ、企業にダメージを与えているのです。
(もともとはタレントやスポーツ選手、政治家などの有名人に起こっていたケースですが、最近ではこの被害者が企業の役員にまで広がっています。)

今日のブログでは炎上以外の企業リスクについて考えたいと思います。

企業がSNSを始める時、まずはユーザー登録をしますよね?
しかしここですでに問題が発生する場合があります。
ユーザー名が先行登録されているパターンです。
これは偶然、商品名やサービス名を被ってしまった場合もありますが時には意図的な成り済まし犯であることもあります。
サービスの運営者は停止・削除には積極的ですが、リピーターの対応が困難になる場合があります。

次に、利用する上で大事な利用規約
これは利用する上での制限のことですが、知的財産権の帰属や無償で広範囲の許諾、エンドユーザーの投稿の扱いなどソーシャルメディア場で発信された情報に関する法的整理を整えておく必要があります。

またソーシャルメディアの属人性を運用開始時に明らかにしておいた方が無難です。
実際にアメリカで起こった事例で、担当者が1万7千ものフォロワーを連れて独立退職し、元勤務先から34万ドルの賠償を求められた事例があります。この事例では双方が合意するまでになんと1年かかりました。
(普通の案件とは違い、謝罪を含めてすべての行動にスピードが求められるネット社会で1年というのは痛いですね。)

法律面でも気をつけるべき点があります。
広告・宣伝・営業の際は特商法、景表法、各業法に留意しなければいけません。
最近話題になっているリクルート・ソー活に関しても法的には?な部分がまだあります。

そのほかにもコメントの著作権処理やクレーマーを装ったストーカーなど企業リスクは例をあげていったらキリがありません。

いかがだったでしょうか?
これらの企業リスク事項全て予想範囲内だったでしょうか?

次回の内容紹介記事では炎上を含めた企業リスクの事前予防策について考えます!
今週金曜日(21日)に配信予定なのでお楽しみに!

今回のブログ記事内容は12月17日に開催された中崎尚先生のセミナー「ソーシャルメディアがもたらす企業のリスクと対処方法」から情報をいただいて作成しました。


2012年12月18日火曜日

ペニーオークション

ここしばらくの間、マスコミを騒がせているペニーオークション

連日の報道で、すでにその仕組みを理解している方も多いかもしれませんが、ここで少し簡潔に紹介したいと思います。

通常のオークションは買い取りが決定した時、会員制オークションは入会の時に手数料がかかりますね。しかし、このペニーオークションを実施しているサイトで多くが会員登録が無料となっており、手数料は少額ですが、入札毎にかかります。そして落札出来なかったとして払った手数料は戻ってきません

そしてもう一つ特徴的なのが、オークションの開始価格が非常に安いことです。
(開始が1なんてザラにあります!)

実は私は2年ほどまえにこのオークションを体験したことがあるのです。
(もちろん、落札できませんでしたが。)

2年前の冬、旅行準備に取り掛かっていた私は新しいスーツケースを買おうとネット上をいろいろと検索してました。
そうすると、いつからかページの右側にペニーオークションのサイトを薦めるページが出てくるようになりました。
(最近よくありますよね、自分の検索履歴からグーグルやヤフーなどが関心が湧きそうなページを自動で検索してくれるシステム)

そして、某ペニーオークションのサイトに行った私は自分が買おうと思っていたスーツケースが100円開始のオークションに出されていたこと、過去の落札履歴を見るとそれが3000~5000円台で競り落とされていることを見てやってみることにしたのです。
(店頭で通常価格で買うと80000円を超えるものだったので、かなり魅力的に見えたんですね・・・・)

これは海外のペニーオークションのサイトの画面です!
しかし、いくら私が入札金額を高くしても必ず誰かが私より上の金額を入れる。
(今回の事件が明るみに出たことでそれがボットと呼ばれるパソコンの処理を人間に代わって自動的にやるプログラムのせいだとわかりましたが)

そのうち、次こそはついてこないだろう、これだけ入札して手数料を払ったのだから今回この商品を否定れないと損だ、といいう入札依存と呼ばれる状態に陥ってしまい、いつまでも入札のボタンをクリックしていました。

しかし、相手は運営側のボットなので、毛頭から私に入札させる気などないので(というより、参加者の入札時の手数料で儲かるシステムなので)、最終的に多額の手数料だけ取られて終わりました。

幸い、2回やっただけで何かがおかしい!ということに気づいたので、深入りせずに済んだのですが、私がやったペニーオークションは一回の手数料が75円ほどで、商品自体がサイト側のページを見ると市場価格の1/10ほどで取引されているため、手数料が多少かかってもそれでもかなり格安で商品を獲得できると思ってしまったのです。

今回の事件では、このサイトを多数の芸能人が自身のブログでこれらのサイトを紹介したことで
実際には落札出来ないのにちゃんと落札できるような錯覚を消費者に持たせてしまったことが大きく取り上げられていますね。
しかし、実は国民生活センターには2010年の秋ごろから相談が急増し、センターも注意喚起を呼び掛けていました。その後閉鎖したサイトも多く、2011年には措置命令も発表していたのですが・・・・。

日本ではこのオークション自体の知名度が高くなかったことや、一部の著名人が紹介したこともあって、被害を受けた方も多いのではないでしょうか?
(これに限らず、謳い文句で著名芸能人多数愛用!なんてHPに載せて落とし文句に使っているページは山ほどありますよね)

普段活用することは多くないと思いますが、なんかあやしいな?と思ったら国民生活センター、消費者センターに問い合わせるにはかなり使える手かもしれませんよ。
(全国の国民センター、消費者センターのHPです⇒http://www.kokusen.go.jp/map/

こちらは去年、国民生活センターは発表したペニーオークションに関する注意喚起の資料⇒http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110124_1.pdf


2012年12月17日月曜日

忘年会シーズン前の体のケア

みなさんこんにちは。

朝晩もめっきり冷え込み、本格的な冬の訪れを感じますね。
足もとから冷えるので、厚手の靴下が手放せない日々が続いています。

年末のこの季節!
忘年会や懇親会など、何かと人と集まることが多いと思います。

そんな忘年会シーズンを楽しく乗り切るヒケツをお教えします。



まずは、日常編。

この冬は、ノロウイルスが猛威をふるい、それに伴って感染性胃腸炎などが流行するとされています。(今月初には、東京都が感染性胃腸炎の流行性警報を出しましたね)

この予防には、巻き貝類など加熱が必要なものによく火を通す、よく手を洗う等が有効です。
ちなみに、手を洗うというとアルコールでの消毒も思い浮かびますが、ノロウイルス自体に効果はないそうです。(しかし、風邪やその他の感染症のことを考えるとアルコール消毒をしておいても損はありませんね)
ノロウイルスには、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。(手洗いに使用すると、手が荒れてしまうので使用できません。感染者の身辺のものの洗濯等に使いましょう)

ノロウイルスは、経口感染なので接触感染や飛沫感染のように外出中の予防法はありませんが、できることなら万全を期したいので、マスクの装用や手すり吊り革への接触を減らしたいですね。
(米国では、豚由来変異型インフルエンザウイルスも見つかるなど、油断はできません)
夜遅くまで出歩いて、なかなか健康に気を配れないこの時期。
少しでも、体に負担をかけないようにしたいものです。



続いては、忘年会当日編。

みなさんはどのような対策をするでしょうか。

お酒は楽しく飲めれば十分。
しかし、翌日に残るようでは、楽しい思い出も台無しですね。

ウコンには、春ウコン・秋ウコン・紫ウコンがあり、カレー粉やウコン飲料には秋ウコンが使用されることが多くなっています。
(秋ウコンの薬効は少ないですが、飲みやすく、食べやすい味なのだそうです)

会が始まる前のほか、会が終わった後に飲んでも効果があります。

その他、ブランデー・バーボン・赤ワインなどの色の濃い酒を避ける(体が有害と判断して、体外に排出しようとする作用が大きい)ことや脂肪分、炭水化物とともにお酒を飲み進めることが有効です。
また、炭酸はアルコールの吸収を促進するので、お酒に弱い人は炭酸の含まれないお酒を選ぶことも有効です。
次に朝には、肝臓に働きかける成分、オルニチンの含まれたしじみを摂取するとよいでしょう。

忘年会シーズンにお酒はつきもの。

いくらお正月が待っているとはいえ、無理をせずに、元気に12月を乗り切りたいですね!

2012年12月14日金曜日

M&A保険 Ⅱ

昨日の記事でM&A保険なるものを紹介しましたね。
本日はその戦略的な活用について紹介したいと思います。

どういうときにこの保険がプラスに働くのでしょうか??

例をあげてみましょう!

・バイヤー候補としてオークションに参加しているが、入札者の間での提示額に差がない時の差別化ツールとして活用できる

・売主・買主の双方のニーズに合った、クリーンなエグジットが可能

エスクロの免除・減額が狙える

・契約の不履行を保険会社に求償できるようなスキームはセラー側にとってもバイヤー側にとっても双方にメリットが感じられる

・セラーが個人の場合、既に経済的に破綻している場合、オーナーがM&Aの際の借入資金を金融機関に返済できず、金融機関が担保として保有している株を売却するようなケース等セラー側に補償請求を行うことが困難な場合に有効活用ができる

・税率の変更など税務当局の見解の変更等により、想定してる税金に対するシナリオを期待通りに達成できない場合に備える

・相手企業が過去に製造した商品で製造責任を問われた場合のリスクを保険に転嫁したい場合

以上にあげたのはほんの一部の例で、それ以外にもゴールデンパラシュート(企業が買収されるときに、経営者に多額のお金が退職金として渡され、経営者は無事に脱却できることのことですよ!!)や多額の繰越欠損金を抱えている場合にも有効に活用できるそうです。

つまり!かなり広範囲にわたってこの保険が使えるということですね!
そこでいざ、使おう!ってなった場合の見積もり取得のプロセスも本日ちょっとだけ公開したいと思います。

通常はM&Aディールと並行して行われます。保険会社は売買契約書のドラフトの提示を受け、1~3営業日内で引き受けを確約しない前提で、引き受け可否と概算保険料を提示します。

ちなみにここまでの流れでは、買い手候補にはまだ一切費用は発生してないですよ!

提示された概算見積もりに基づいて、その後証券の買い手候補は保険の利用を検討します。

そして正式な見積もりをするときに代理店となる保険ブローカーを指名し、報酬体系について協議。

その後も担当者同士、さまざまな協議が重ねられていきます。
そして最終的には、見積もりの着手から3~4カ月程度、短ければ1~2週間程度で最終条件の提示まで行くそうです。

いかがだったでしょうか??
今日紹介したもの以外にもM&A保険には注意すべきハザードリスクなど勉強しなければいけない点は他にもたくさんあります。

M&A保険について興味ある方はぜひ、次回当社で開かれるセミナーに参加してみませんか?
(まだ日程は決まってないのですが、気になる方はぜひお気軽にご連絡ください!)
コメントでもメールでもいいですよー!
MAIL: seminar@kinyu.co.jp

本日の内容は12月10日に開かれた宍倉浩司先生のセミナー『「M&A保険」の戦略的活用法』を参考に書いています!
先生、セミナーありがとうございました。

2012年12月13日木曜日

M&A保険

みなさんの会社で、M&A保険を使ったことはありますか?


ほとんどの方が、「いいえ」と答えるのではないでしょうか?

それは無理もありません。M&A保険は日本ではあまり普及していません。
(1年間でも数件だそうです・・・)
ただ、その照会件数は急増しており、クロスボーダーM&Aにおいては証券発行も増えてきています。
世界だと、年間6~800本程度の発行件数があると言われており、日本語でのこの保険の引きとりができるようになれば、日本国内での利用もあがると言われています。

さて、このM&A保険、タイプ別に分類すると6つのわかれます。
・表明保証保険
・タックスライアビリティ保険
・コンティンジェントライアビリティー保険/訴訟バイアウト保険
・環境賠償責任保険
・ディスクロージャー賠償責任保険
・未知及び既知のリスクに対するテイラーメード型の保険

今回のブログではこの中からいくつか選んで少し細かく見ていきましょう。

まずはタックスライアビリティ保険。

これは起業買収や投資にかかわる税務処理のもとになる法的な判断が、将来、税務当局から異議申し立てと受けることによって生じるリスクを低減・解消するためのものです。
一般的に保険の有効期間は4~7年と設定されていることが多く、最大10年となっています。
填補限度額の4~10%に保険料税を加えたものが保険料の水準となっており、通常は一括払いです。

日本国内では残念ながらこの証券は発行できないため、現状ではクラスボーダーM&Aの海外での証券発行のみでしか使用できません。

次はコンティンジェントライアビリティー保険/訴訟バイアウト保険。

これは無保険または一部保険となっている過去・現在・未来の訴訟リスクを保険に転嫁するものであり、既知または将来的に想定される損害にたいしてキャップを設定します。
(つまり、確定していない損害を保険使って確定させるってことですよ!)

最後に、ディスクロージャー賠償責任保険を紹介します。

kれはD&O保険(会社役員賠償責任保険のことでしたね!)では担保できない、「会社」向けの有価証券損害賠償請求に対応したもので、法律上の損害買収に加え訴訟費用が保険金として支払われます。証券取引法第18、21条を根拠として、株主等の有価証券保有者から提起される訴訟に対応します。
また、証券取引所から改善報告書提出命令が出された場合の改善報告書作成費用を補償内容に含めている保険会社もあるとそうです。

いかがだったでしょうか?
次回の内容紹介では、このM&A保険の活用の方法をちらっとお伝えします!

今回の記事の情報は12月10日開催セミナー 「M&A保険」の戦略的活用法 講師:宍倉浩司 から頂いてます!

2012年12月12日水曜日

SNSサイト

何年か前から流行り始めたfacebookやtwitter、linkdin、LINEなどのSNSサイト....

ビジネスの現場でも名刺交換に加えて、これらSNSのIDを交換することも多くなったと聞きます。
(最近は特にfacebookやLINE持ってます?という会話が多くなったとか・・・)

そうすると携帯のアドレスブックに登録していない連絡先がそういったアプリに入っており、とっさに連絡がとりたくなった時に困ったなんて経験はありませんか?

または、アドレスブックの名前を見て顔が思い出せない経験はありませんか?
どういう人だったか思い出せないことはありませんか?

そんなときに便利なアプリを一つ紹介します。
Cobookと呼ばれるアプリです、Macユーザーならもうご存じかもしれませんが、このアプリはSNSサイト上に記載されている連絡先やプロフィールを一度に読みこんでくれる非常に優秀なアプリケーションです。

名前や電話番号、メールアドレスだけでなく、SNSを介しての連絡やその人の最近の近況なども知ることができ、グループごとに組分けすることもできます。

このサービスが現在提供しているのはiphoneユーザーのみとのことですので、iphoneの方はぜひ使用してみて下さい。

http://www.cobookapp.com/

さて、SNSサイトと言えば、当社はこのブログだけでなく
facebookページもtwitterも持っています。

どうぞ、ご覧になってみて下さい!

FBやTWではセミナー情報をさらに一杯配信しているので、興味のあるセミナーが見つけやすいかもしれません ぜひイイネ!をおしてみて下さい! FBでは茅場町の周辺のお店紹介もしてますよ!


2012年12月11日火曜日

セミナーの様子

 先日行われたセミナーの様子です!

『企業法務担当者、弁護士等専門家のための、契約書作成・チェック・審査上級講座』ということで、契約書に関する上級者向けのセミナーが12月7日に開催されました。
上級者向けの難しいセミナーでしたが、かなり多くの方が参加してました。

せっかくなので私も聞かせてもらったのですが、契約の成立、効力発生障害事由、契約解釈の指針、契約の終了と効力の消滅、解約と損害賠償、個別契約、不可抗力、業務委託契約などなど様々ねものが盛り込まれていました。

当社のセミナーは通常3時間で、間に一度休憩をはさむタイプのものが多いのですが、このセミナーの出澤先生はかなり熱心な方で、終了時間を少しオーバーしながらも70ページにも及ぶテキストを解説しました。
出澤先生に限らず多くの先生方がセミナーのテキストとしてだけではなく、当社のセミナーの後も当該するトピックの指南書として使えるようなテキスト作りをしているのですよ。


みなさんも興味があるセミナーをありましたが、 お気軽にお問い合わせください!

専門家によるみっちりとした講義と当該問題の参考書にもなりうるテキストを手に入れられますよ!
http://www.kinyu.co.jp/seminar.html

2012年12月10日月曜日

イルミネーション(東京)

12月になりました。
気温が一気に下がり、コートが手放せなくなりましたね。

日が落ちるのも早くなり、夜はあちらこちらでイルミネーションが見られるようになりました。

今回は、東京都内の主なイルミネーションスポットをご案内します。


まずは、銀座エリア
(有楽町マリオン)






























              (有楽町イトシア前広場)


そして、六本木エリア















(六本木ミッドタウン)















              (六本木ヒルズ展望台)


そして、最後は丸の内エリア















(丸の内仲町通り)















          (東京ミチテラス/東京駅前)


金融財務研究会・経営調査研究会のある茅場町から少し足を延ばせば丸の内のイルミネーションを堪能できます。また、日比谷線でお帰りになる方は銀座や六本木で途中下車してみるのもいいかもしれませんね。

このほか、東京ではお台場や新宿などが大規模なイルミネーションスポットとなっています。
また、少し足を延ばせば横浜みなとみらいなどで綺麗なイルミネーションを見ることができます。


通勤帰りなどに、少し立ち寄るだけで、仕事の疲れも癒されるかもしれませんね。

2012年12月7日金曜日

選挙

12月16日の衆議院総選挙の開票までののこりわずかとなってきました。

みなさん、投票したい候補はもう絞れました??

今日は様々な投票方法について紹介したいと思います。

まずは当日投票
最もオーソドックスなやつですね。
あらかじめ郵送で送られてきた投票所入場券を持って、投票に行くスタイルです。

続いては不在者投票
これは仕事や旅行で地元以外に滞在している人が滞在先で投票できるようにするシステムで事前の手続きが必要です。
この方法は日本を出ている人は対象にしておらず、
仕事や留学などえ海外にいる人向けには在外選挙という方法があります。
これは事前に領事館や大使館で登録を済ませている必要があります。

そして最後の一つがおとといの5日から始まっている期日前投票
これは投票日に投票出来ない人向けのシステムで事前手続きは必要ありません。
そのため最近利用者が増えてきているそうです。

また直接投票所に行けない、障害を持っている方は郵便で投票する方法もありますよ!

選挙の投票率の低下が問題視されてきていますが、様々なパターンに対応した投票方法が考えられているので、みなさん、ぜひ参加しましょう!

また今回の衆議院総選挙は東京都知事選とも日にちが被っているので、都民の方はそちらもですね!
最後に、いつも存在が薄くなりがちですが・・・・・
今回の衆議院総選挙の投票に行くときは最高裁判所裁判官国民審査も忘れないでくださいね!

squeeze out

スクウィーズ・アウト、もしくはスクィーズ・アウト、それは閉めだすという意味の英単語であり、
M&A用語だと支配株主が少数株主に対してその保有する株式の売り渡しを請求できる権利を認めることでしたね。
買収会社が買収される側の少数株主の承認を得ることなしに合併させる手段にも応用できるため、少数株主を会社から追い出す手段としても利用されています。
(これの逆がセル・アウトと呼ばれる少数株主から支配株主や会社に対して株主の買い取りを請求することでしたね)


このスクィーズ・アウトの実務に会社法の改正によって影響が出ることが予想されています。
法改正の後、スチーム選択で90%集まらないへの対処はどうすればいいのでしょうか?
TOBには賛同するが募集には中立となる場合への対処、新株予約権がある場合への対処など実務にどのような影響がでるのでしょうか?

また、現在は全部取得条項月種類株式を使ったものがメインですが、売渡請求権を使用したものも使われ始め、今後のメインの手法がどちらになるのか注目が集まっています。


さらに!MBOや完全子会社化の事例でよく注目されますが、実はこの手法は上場会社でなくとも役に立つ場面があるって知ってました?

スクィーズ・アウトに関する疑問すべてにお答えするセミナーを用意しましたので、興味のある方はぜひご参加ください!
セミナーは2部構成になっており、前半部分で実務の現状を最近の論点や裁判例で説明し、後半部分では法改正による実務への影響を説明します。

12月18日(火曜日) 14:30~17:30 講師:石川智也
スクィーズ・アウトの実務と会社法改正の影響~最新実務から会社法改正後のスキーム選択・留意点まで~

http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/242417om.html






2012年12月5日水曜日

冬のイベントと言えば・・・・


冬のイベントといえば・・・・
今の時期だったらクリスマスのイルミネーションでしょうか。
でも!!それだけではありませんよ!一層冷え込んできたので休みの土日は家に引きこもりがち・・・・・なんて方も多いかもしれませんが、意外と楽しそうなイベントがたくさんあるんですよ!今日はそのほんの一部を紹介しますね!


ますは今週末12月8日(土)&9日(日)!


普通のクリスマスのイルミネーションは飽きた!
という方にお勧めなのが夜景がより綺麗にうつる冬の12月の土曜日毎に開催されるお台場レインボー花火、19時から10分間のショーです。
でもこれだけじゃありません! なんとこの時期両国発着場を出発し、レインボーブリッジ、お台場で船上で花火を鑑賞したあと、東京スカイツリーのライティングも鑑賞できるイベントが並行して行われるのです!クルーズは予約先行なので確認してから行って下さい!



それよりも私がおススメなスポットがこちら!

これは駒込にある都内随一の紅葉の名所『六義園』。なんと9日まで日没~21:00までライトアップされた朱色や黄金色の木々が、水面にまばゆく映し出された、日常とは異なる幻想的な園内を見ることができるのです!実際にいったのですが、これは感動ものですよ!心が洗われます。









そしてもう一つ今日紹介したいのが、テキーラフェスタ。寒い時に飲むお酒と言えば、ウォッカが思いつきますよね。ロシア人などがアルコール度数の強いウォッカを飲んで冬に体を温めているのはあまりにも有名な話です。そのウォッカを度数的にはさほど変わらないテキーラ、きっとこちらも体を温めてくれるでしょう。(テキーラに慣れていない方が飲みすぎると体が温まると別に喉がやられますので、注意してくださいね!)このイベントでは日本全国のテキーラソムリエが集まり、その腕前をカクテルブースで披露してくれるそうです!さらにメキシカンフードの屋台や物販店なども充実しているそうですよ!








さあ、みなさん、寒い冬だからこそ!週末は元気に外出してみませんか?

事業再編~国際版~

海外での売り上げの割合が増えれば増えるほど、その企業が本社を日本にとどめておくメリットが少なくなってきます。
日本は、法人税率が世界トップレベルであるのに加え、他のアジア地域に比べると人件費が高いこと、さらにエネルギー政策においても先行きが不透明な部分があることを考えると俄然、売上が多くなっているエリアを拠点にした方がいいことがよくわかりますよね。

例えば、中国市場を意識する場合だと香港、中国以外のアジア市場となるとシンガポール、ヨーロッパを意識する場合はオランダやスイスが人気ですね。

しかし決めなくてはならないのはそれだけではありません。

親会社をどこに置くのか? という問題に次はぶち当たります。

日本が親会社、外国子会社が本社、外国孫会社が各国事業会社
日本が親会社、外国子会社が本社、日本親会社の他の外国子会社が各国事業会社
外国親会社が本社、日本の会社は他の外国会社同様、外国親会社の子会社

大まかにみるとこの3つのパターンが考えられます。
その会社の実情に合わせることはもちろんですが、タックスヘイブン対策など税制度との兼ね合いもありますよね。
さらに上場会社の場合だと話がさらに複雑になってきます。

そもそも国際的な事業再編の主な手段としては
機能の移転株式取得合併もよく使われる手段ですね。

ひとえに機能移転といっても資産譲渡が伴うのか伴わないのか、販売機能の移転なのか製造機能の移転なのかはたまた違う機能の移転なのか・・・

株式取得の場合には本来、本社機能の海外移転とは関係ないと思われていたMBO(management buy-out)が結び付いた案件の増加が予想されています。

合併にも三角合併や無対価合併などさまざま種類があることは説明するまでもないですよね。


このようにとても複雑な国際的な事業再編、当社ではよく扱われるセミナーの一つです。

今回の記事は12月3日セミナー 日比谷中田法律事務所 加本亘先生の「国際的事業再編の法務と税務」セミナーを元に作成しました!

当社のFACEBOOKページではより多くのセミナーの紹介を行っていますので、そちらもどうぞ見てみて下さい!
興味のあるものがみつかると思いますよ!
http://www.facebook.com/keichoken

2012年12月4日火曜日

学校用具のお値段

唐突ですが、この間久しぶりに出身高校に行ったときに、在校生が理科室で実験しているのを見て
とても懐かしい気持ちになりました。
と、ここでふと疑問に思ったのですが、私たちが小学校、中学校、高校(場合によっては大学、大学院の方も?)とお世話になってきた理科の実験道具達、それらの値段っていったいいくらなのだろう?

というわけで、今回それを調べてみました。
ところでみなさん、三角フラスコ、ビーカー、駒込ピペット、シャーレ・・・・みなさん、名前を言われてパッとその形思い出せますか?



 写真の左上から順に時計回りで
ビーカー、三角フラスコ、駒込ピペット、シャーレなのですが・・・そのお値段は

ビーカー(8つ) 8246円
三角フラスコ  1071円
駒込ピペット  260円
(1ml)
シャーレ     2121円
でした。





んー思ったよりも高いかもしれない・・・けど理科の実験用具なんて普段の生活に使わないので判断に困りますよね。


なんだか理科の実験用具、調べていくうちに学生時代が懐かしくなり、机やチョーク、黒板の値段っていくらだったんだろう? と不思議になったのでそこもせっかくなので調べてみました。
 さあ、まずは誰もが見たことのあるこれら。

室名札 1842円
チョーク(1本) 9円
黒板消し 400円
黒板消しクリーナー 10164円

どうでしょう?個人的には室名札と黒板消しクリーナーが高く感じるのですが・・・


続いてはこちら! 


                              

机・椅子セット 10400円
ロッカー 67000円
(これにランドセルとか入れてましたよね!)
大分度器 5512円
大コンパス 6636円




この4つの値段には少し驚いたかたもいるかと思いますが・・・・




この跳び箱!!

いくらだと思います?

なんと・・・129000円!
(もう木とマット買って自分で作った方が安いのでは?・・・)

そして最後に、みなさんが運動会の学年種目で一回はやったであろう綱引き!
その縄の値段とはいくらなのでしょうか?



答えは・・・・

82740円!

んー私にはただの長くて太い縄がなぜそんなに高いのかわからなくなってきました。





なんだか学生時代が一層なつかしくなってきました。今年2012年も残すところ1カ月を切りました。
みなさん、やり残したことはないですか? 
もうすぐ忘年会のシーズンです。久しぶりに学生時代の仲間で集まって積もる話をして盛り上がるというのもいいですね!
     



2012年12月3日月曜日

本当にクールな日本の時代を目指して。

クールジャパンという言葉を皆さんはご存知でしょうか。

クールジャパン(Cool Japan)とは、日本文化面でのソフト領域が国際的に評価されている現象や、それらのコンテンツそのもの、または日本政府による対外文化宣伝・輸出政策で使用される用語

1990年代に、イギリスのトニー・ブレア政権が推し進めたクール・ブリタニアが語源とされ、ジャパンクール(Japan Cool)と呼称される場合もある。 (wikipediaより)


少々手垢の着きすぎた感のあるクールジャパンという言葉ですが、日本はまだまだソフトを輸出する余裕があるのではないでしょうか。
イギリスがクールブリタニアの名前の下に、ミュージックやファッションを諸外国に売り込みに成功したように日本もミュージックやアニメーションといったポップカルチャーを売り込むことができるはずです。

例えば、イギリスに旅行をする時には、その歴史を訪ねて、様々な観光地を訪問するでしょう。
(バッキンガム宮殿のような歴史的に名のある建造物やビッグ・ベンといった国を代表する建造物、それに世界的に大きな規模を誇る大英博物館にも立ち寄るかもしれません)

そして、同じように、好きなミュージシャンの故郷や様々な作品の中にある「イギリス」を探し、尋ねるでしょう。
(イギリスのアビイ・ロードは多くの旅行者に人気です。[ビートルズの同名アルバムのジャケットの真似をして写真に写ることが定番となっています])

日本に来る海外旅行客の以前までの定番は、
歴史ある古都、京都や奈良、それに東京の下町など日本の古き良き風情が感じられる街でした。

日本には、イギリスと同じように多くの歴史とそれにまつわる観光名所があります。
そして、海外に誇れるたくさんのソフト、ポップカルチャーを有しています。






日本という伝統と先進性を持った国を知ってもらうためには、日本のたくさんのカルチャーを海外に向けて露出する必要があります。また、海外から来る旅行客に伝統的な観光地に加え、「日本の今」を知ってもらうために、秋葉原や渋谷、もしくは六本木のような日本の最先端を知ってもらうための工夫が必要です。(事実、秋葉原や六本木などは海外から来た人にウケがいいと聞きます。日本の認識がいつまでも、忍者や富士山だけでは寂しいですよね)


日本のポップカルチャーは、サブカルチャーの受容されやすいフランスやドイツをはじめとした欧米諸国はもちろん、近隣のアジア諸国にも輸出されはじめています。
(ヨーロッパでは「ジャパンエキスポ」(20万人以上来場)、アメリカでは「アニメエキスポ」(12万人以上来場)、そして、アジア諸国では「アニメフェスティバルアジア」といった大規模なイベントが開催されています。「アニメフェスティバルアジア」は、シンガポール、インドネシア、マレーシアと複数国で開催されています。(シンガポール会場だけでも8万人が来場))



この動きは、先日経済産業省が発表した「クール・ジャパンファンド」(仮称)など多くの官民一体となった働きかけなども通して、ますます加速するでしょう。
(参考記事:http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20121121-OYT8T00284.htm

憧れられる日本、魅力を増した日本をうまくブランディングすることで、日本の国際競争力とその存在感は確実に増すでしょう。

日本国内のこと、たくさん知ってほしいですね。


弊社のセミナーでは、海外で事業を行われる方や海外事業者と一緒に事業を行われる方を強力にバックアップします。
障壁の大きい海外向け事業。
ぜひ、弊社のセミナーで学びませんか。
さまざまなセミナーをご用意して、みなさまをお待ちしております。

http://www.kinyu.co.jp/

2012年11月30日金曜日

SNSトラブルⅡ

前回のセミナー内容紹介ブログでは、SNSの特徴やトラブルが起こった場合の初期対応のクイズでしたね。
今日はそのトラブルを未然に防ぐための方法です。

どういう風に社内制度を整備すればいいのでしょうか?



従来からある就業規則や誓約書に何らかの条件を盛り込めばいいのでしょうか?
モニタリングすればいいのでしょうか?

従来の就業規則に条件を盛り込む場合は次のようなものが考えられます。
・社内でのSNS使用禁止
・SNSのアカウント登録も含む勤務時間外でも使用禁止
・アカウントの届出制

社内での勤務時間中の会社設備を使用してのSNSは職務専念義務があるため禁止しても問題はありませんが、会社として勤務時間外の行動まで規制することは過度の干渉とみなされる上に
実現性もかけます。
(写真の携帯やpcをいちいちチェックするわけにはいかないですからね、終電逃してネットカフェ行ったときは・・・・・・)

また、アカウントの届出制というものでも従業員の私的領域にかかわる可能性が非常に高いので個人情報の保護と観点から問題があります。
(アメリカのイリノイ州では実際にこのような企業の活動を制限する法律が存在します・・・・もっとも日本ではソー活と言われる形で企業が就活生の情報を収集する手段が最近ではとられていますが・・・)

誓約書にしても個別の同意を得られたとしてもSNSの使用禁止にするのは厳しいものがあり、業務上知りえた秘密をSNSで漏洩しない、顧客や取引先の誹謗中傷を行わないなどの利用態様の制限が限度です。


ではモニタリングを利用する場合はどうでしょうか?
従来の場合ですと以下のような方法が考えられます。

会社のPCからのSNS利用に関するアクセスログ等を取得

もともとSNSというものは携帯端末からの利用が主であり、私物に対する会社のモニタリングはもちろんプライバシーの問題にぶち当たる。
また会社のPCでも私的の利用だったものまでやってしまうとこれもプライバシー侵害や個人情報保護法の問題にぶち当たります。情報の漏えいや、セクハラ、ストーカー等への問題の対応としては必要性は高いものの、継続的なモニタリング、電子メールの中身まの確認、従業員の調査協力義務の発生等には十二分に留意し、経産省から出されているガイドラインの要求事項にも注意する必要があります。
(また、会社のモニタリングに関してはいくつか裁判が行われており、気になる方は「電子メールモニタリング事件」、「日経クイック情報事件」、「労働政策研究・研修機構事件」のキーワードで調べてみて下さい!)

このように、就業規則や誓約書、モニタリングで予防策をカバーしようにもどれも現実的でなかったり、限界が存在します。

そこで、登場するのが、ソーシャルメディア・ポリシーというもの。
現在では多くの会社で公表されるようになりました。今回私が出席したセミナーの北岡先生が特に優れているとしてピックアップしたのは花王株式会社のものとコカ・コーラ社のものでした。

ちょっと2つを紹介すると・・・・

花王株式会社のガイドラインでは
・関係者(ステークホルダー)を尊重
・個人情報保護の配慮する
・機密情報を公開しない
・知的財産権を尊重する
・自分が間違っていた場合には真摯に対応
・コメント欄を正当な理由なしに閉鎖しない
ちなみにこのガイドラインは個人利用にも、業務利用にも共通して用いられています。

一方のコカ・コーラのシステムでは
・透明性の担保
・消費者のプライバシーの保護
・第3者の権利の保護
・技術利用に対する責任
・傾聴と事例の活用
という5つのポイントをソーシャルメディア活動においてコカ・コーラが掲げる5つの基本的価値観と定めています。

私が受講した11月22日の北岡弘章先生によるセミナー「ソーシャルメディア時代の情報リスクと法的対応」では先生によるソーシャルメディア・ポリシーの細かな説明のほかに、SNS関係の様々な説明がありました。

みなさんも様々なSNSを使っていると思うのですが、どうぞ利用には気をつけて下さい!


最後にセミナーの告知を1つだけします!
来週、当社では高橋太先生によるセミナー「事業再生ファイナンス概論」が開設されます。
http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/242347om.html

(事業再生までは至りませんが、SNSトラブルが元で社会的信用が大きく墜落した企業はたくさんありますよね)

興味のある方はお気軽にご連絡ください。



2012年11月29日木曜日

SNSトラブル

ウェスティンホテル東京のツイート事件、TUTAYAの正規アカウントによる震災不謹慎ツイート事件、UCC上島コーヒー事件、グルーポンのおせち料理不祥事拡散、企業取締役になり済ましてのツイート・・・・・・

近年起こったSNSを使用した不祥事は後は絶ちません。

みなさんが今呼んでいるこのブログも
今朝、出勤時に確認したかもしれないfacebook、twitter、LINE等々これらはすべてSNSですね。
SNSの広がりはもちろん日本だけのものではなく、世界中で大流行しています。

社会人の場合は依然名刺交換が絶対的な主流ですが、学生の間ではメールアドレスや電話番号の交換の代わりにfacebookで繋がったり、LINEで繋がったりが最近の風潮になってきました。
(一部ではスマホの名刺交換アプリを活用する方もいるようですが!)

さて、このSNS関連のトラブルが自分の会社で起きてしまいました。
どの対応策が一番ふさわしいでしょうか?

A. 事実確認中と外部に伝え、きちんと事実を確認したのち、報告
B. そんなことはなかったと外部に伝え、該当SNSの記録を削除
C. 素早く謝罪する

答えは・・・・・

Cの素早く謝罪するでした。
A.の誰がどのようにしてその不祥事を起こしたかという細かい事実確認よりも、SNS関連の不祥事では一刻も早い謝罪が必須です。
B.の事実隠蔽とも受け取れるような行動は論外です。

ソーシャルメディアの特性というのは
・誰でも気軽に書き込める
・引用・拡散が非常に用意で情報の伝達力が非常に高い
・一度ネット上にあがってしまった情報がは事実上2度と削除できない
という3点にあります。

インターネットが出来たときから誰でも情報発信が出来る時代になると言われていました。
確かに出来たばかりの当初でもサーバー、ホームページを作って・・・・という一般人にとってはハードルの高い作業をこなせば、個人でも情報発信はできました。
しかし、SNSが大量に誕生し、スマホが普及した今、普通に生活しているITに全く疎い人でも
いつでもどこでも情報発信できる時代になりました。
これによって為になる情報もガセネタも一瞬のうちに広まり、情報の回収はほぼ不可能ということになりました。
(一応、プロバイダ責任法という法律がありますが、大元の記事を消せたとしても拡散された情報までは権力が及ばないので事実上、発信した情報の徹底した回収は不可能になります。)

この時間軸が非常に速いシステムに対応するためには、不祥事が起きた際には素早い謝罪は必要不可欠になるのです。
一度に人目にさらされ、すでに拡散されたかもしれない情報を何の断りもなしに、証拠隠滅の意味を持って削除することなどもってのほかです。

ではこれに企業はどう対処すればよいのでしょうか?
その対応策については次回のセミナー内容紹介でお伝えしましょう。


今日のブログ記事は北岡弘章先生によるセミナー、「ソーシャルメディア時代の情報リスクと法的対応」セミナーに出席して得た情報をもとに作成しています。

2012年11月28日水曜日

寒さ対策

朝晩の冷え込みが一段と寒くなってきましたね。
出典:読売新聞

つい先日の22日に気象庁が出した来年2月までの予測では関東地方は厳寒の予測でした・・・
また日本海側では一貫して雨・雪の日が多く、太平洋側では晴れの日が多くなるだろうとも発表していましたね。

すでに日本海側では豪雪に見舞われているというニュースを目にした人も多いのではないでしょうか?
今日27日には観測史上2番目に遅い初雪を記録した北海道が雪と暴風に見舞われ、室蘭市周囲では36,000世帯で停電が起こり、更に暴風雪がひどい地域では学校で相次いで臨時休校となったそうです。
(学生のころ、臨時休校という文字が輝いて見えたのは私だけでしょうか?)

例年よりも冷え込むと予想されている首都圏の冬をのりきる豆知識を今日は紹介しますね。

10年前に登場したユニクロのヒートテックにお世話になる方は多いのではないでしょうか?
最近では競争他社で類似製品が多数出したことからユニクロも価格を抑え、商品のバリエーションを増やしましたね。
さて、このヒートテック系の衣類、化学繊維でないものを選ぶと2~3℃機能が上昇するそうです。

またオフィス等では暖房をつけていると思いますが、部屋の外が極寒です。
気軽に脱衣可能な羽織もの、セーターよりはカーディガンの方が温度調節が楽なため、風邪予防という面でも役に立ちます。

そのほかマスク!マスクをつけるのは花粉のひどい時と風邪の時だけという方も多いと思いますが、
実は顔の半分以上を覆うこのマスクは外出時付けておくと顔に冷たい風を感じなくなるのでかなり効果的です。
(出張で、ドイツなど寒いヨーロッパ方面に行かれる方は注意してください、国によってはマスクは感染症にかかっているということを示す目印になっていこともあるので、マスクを着けているだけで快く思われない場合もありますからね!)

すごく寒い北欧などでは、コーヒーにウォッカをスプーン人さじ入れてみたり、日本の隣国の韓国では料理に香辛料をふんだんに使い身体の内側から暖めることでも有名ですね
(お酒に弱い方にはウォッカを人さじコーヒーに入れるなんてお勧めできませんが、土日の仕事がないときになってみてください! 私はすごくききました!)


2012年11月27日火曜日

日本橋朝カフェⅡ

こんにちわ、みなさん!
随分と冷え込んできましたね!

以前このブログで紹介した朝活、みなさん最近どうですか?
実は先日GOOD DESIGN EXHIBITIONというみなさんも日常生活で目にすることの多いグッドデザイン賞(Gマークと言われているアレです!)の展示会に行ってきたのですが、丸の内で開かれている朝活の会、丸の内朝大学もしっかりと出展していました!
(ちなみに最近話題のモバイルアプリサービスLINEは惜しくも金賞でしたよ)

そんな最近にわかにブームとなっている朝活に使える日本橋のカフェ紹介第2段として、前に一度このブログで雲南珈琲が飲めるカフェとしても取り上げたことのある日本橋カフェを紹介したいと思います。
http://keichoken.blogspot.jp/2012/06/blog-post_5209.html
http://keichoken.blogspot.jp/2012/06/blog-post_6090.html)

この日本橋カフェ、昨年の9月にオープンしたばかりで、席数もさほど多くはないのですが
非常にアットホームなお店で、美味しいコーヒーが毎日でも通えるような価格で用意されています。
さらに嬉しいことに店内でコンセントも使えるようです!(電源は1口3個所でした!)

ここの氷はコーヒーから作っているので、長居してしまった時もコーヒーが薄くならずに美味しいままで頂けますよ!
 コーヒー以外にも紅茶や青汁、野菜ジュース、マテ茶、更にはお店おすすめのサンドイッチやパンも用意されているので、朝ごはんを軽くとりながらの勉強にもぴったりですね!
こちらは季節限定ドリンク
(会社員やOLが多いこの界隈の人気店の用で、ランチにもよく使われるとのことで夕方ことには売り切れることもしばしばだそうです。)

朝の7時からやっているそうで、私は9時ころに訪れたのですが、出勤前にテイクアウトで飲み物を買っていく人も多かったですよ。

すごく寒いので冬場は利用者が少ないと思いますが、お店の外にも席が用意されていました。

コーヒー好きの方はこちらのカフェでは毎日豆を変えるだけでなく午前と午後でも違う豆を使用するそうなので、休憩をしに行くのでも使えそうですね。

写真は公式HPの方からお借りしました。

みなさん、ぜひ朝の時間を利用して自分をさらに高めましょう!

日本橋カフェ:月曜日~土曜日 07:00~18:00


2012年11月26日月曜日

贈収賄 ~インドネシア~

Selamat siang !Apa kabar?

さて、これはどこの言葉でしょう?







答えは……インドネシア!

インドネシア語(Bahasa Indonesia)は主にインドネシアや東ティモールで話され、
マレー語や(マレーシア)、タガログ語(フィリピン)と似ている言語です。

インドネシアと言えば、最近日系企業が多く進出していますが、最低賃金の引き上げ待遇改善を求めるデモが頻発していることが注目されていますね。
http://mainichi.jp/select/news/20121122k0000m030120000c.html

これらの問題だけでなく、昔から問題視されていた贈収賄の問題に関しても現政権(ユドヨノ大統領)が積極的に汚職撲滅に動いていますが、その効果の実態はあまり楽観視できるものでもなさそうです。

そういった状況のインドネシアで最近、日系企業が裁判に巻き込まれる事例が発生してきています。

そこで当社では最近まで現地ジャカルタの大手弁護士事務所に出向いていた弁護士の吉本先生に特別にインドネシア贈収賄問題の現状や対策について教えていただくセミナーを企画しました。

インドネシアビジネスに関係のあるみなさん、どうぞご参加ください。

12月5日 13:30~16:30 講師:吉本祐介先生
               インドネシアの贈収賄問題  ~適用されうる法令、日系企業が関係する案件、対応策など~
       http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/242323om.html

1.インドネシアの贈収賄の現状

2.インドネシアの贈収賄に適用されうる法令

(1) インドネシア汚職撲滅法など
(2) 不正競争防止法
(3) 米国FCPA
(4) 英国Bribery Act

3.汚職撲滅委員会(KPK)

4.近時の贈収賄案件

(1) 日系商社が関係する件
(2) 日系メーカー現地法人が関係する件

5.贈収賄に関する対応策

2012年11月22日木曜日

酉の市

みなさん、酉の市ってご存知ですか?

これは毎年の11月の酉の日に来る年の開運、授福、殖産、除災、商売繁盛をお祈りするお祭りで、関東地方を中心に名古屋や大阪でも行われているお祭りです!

今年の酉の市は8日と20日でした。
(酉の日が3回ある年は火事が多いと言われているので、今年は2回でよかったですね!)

実は当社のある茅場町のすぐ横の門前仲町にある富岡八幡宮や近くの浅草の鷲神社はこの酉の市が行われていました!

特に鷲神社は全国的にも由緒ある神社ということで、今週の火曜日(20日)に酉の市に私もお邪魔してきました。

鷲神社の公式HPによると

『鷲神社は天日鷲命(あめのひわしのみこと)日本武尊(やまとたけるのみこと)をお祀りした由緒正しい神社です。現在は「おとりさま」として一般にも親しまれ崇敬を集めており、また十一月の例祭も現在は「酉の市(とりのいち)」として広く知られています。
社伝によると天照大御神が天之岩戸にお隠れになり、天宇受売命が、岩戸の前で舞われた折、弦(げん)という楽器を司った神様がおられ、天手力男命が天之岩戸をお開きになった時、その弦の先に鷲がとまったので、神様達は世を明るくする瑞象を現した鳥だとお喜びになり、以後、この神様は鷲の一字を入れて鷲大明神、天日鷲命と称される様になりました。
天日鷲命は、諸国の土地を開き、開運、、殖産、商賣繁昌に御神徳の高い神様としてこの地にお祀りされました。
後に日本武尊が東夷征討の際、社に立ち寄られ戦勝を祈願し、志を遂げての帰途、社前の松に武具の「熊手」をかけて勝ち戦を祝い、お礼参りをされました。その日が十一月酉の日であったので、この日を鷲神社例祭日と定めたのが酉の祭、「酉の市」です。この故事により日本武尊が併せ祭られ、御祭神の一柱となりました。
江戸時代から鷲神社は、「鳥の社(とりのやしろ)」、また「御鳥(おとり)」といわれており、現在も鷲神社は「おとりさま」と一般に親しまれ崇敬を集めています。』
と書かれていました・・・・なんだかすごい経歴の神社ですね・・・
私は9時過ぎに行ったのですが、ものすごい人だかりでした。
写真は入口付近でとったもので、中に入ると人だかりはさらにすごいことになっていました。

屋台の数の多く、夏祭りを思い出しましたが、寒さとおでん・甘酒の出店が11月であることを思い出させられました。

  でも日本のお祭りと言ったら焼きそばですよね!
そして焼き鳥!



そして開催地が浅草という東京を代表する下町の影響もあるせいか昔ながらのお菓子も多数出店がありました!
写真のように職人さんが丹念を込めて飴作りをしているんです!











(驚いたのは、韓国料理やタイ料理、そして最近のイベントにはお決まりのケバブの屋台までありました!)









で、話を戻しまして、酉の市。

多くの方が酉の市の縁起物である熊手を持っていました。




 御神慮をうかがって、御神恩に感謝し、来る年の開運、授福、殖産、除災、商売繁盛をお祈りするのがみなさんのこの日の目的。

参拝を希望する列はかなりの長蛇でした。
(帰りのバスを待つ列も非常に長蛇でしたが・・・)

信仰心が薄いと言われる日本ですが、
やはり、神様仏様にすがりたい時もありますよね!

わが社にも、これを読んでいるみなさんにも幸運が訪れますように!

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